Project/Area Number |
22K02945
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 09080:Science education-related
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Research Institution | Wakayama University |
Principal Investigator |
富田 晃彦 和歌山大学, 教育学部, 教授 (20294291)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2025: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2022: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
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Keywords | 天文教育 / 理科教育 / 科学教育 / 国際連携 / 幼児教育 / 教員研修 / 国際天文学連合 |
Outline of Research at the Start |
日本では天文教育に関する社会資本が整い、天文分野に対して児童・生徒の関心・意欲が高いという環境があるにもかかわらず、多くの教師は天文分野の授業運営を苦手にしたままという教師の天文苦手問題がある。誤解や誤概念だと切り落とさない授業づくり、教科横断やSTEAM教育の考えを取り入れた授業づくりを突破口にして授業改善を行うことで、そういった教師の授業運営改善が可能か、明らかにする。さらに、得られた成果は国際的応用性を持っているのかを明らかにする。それを通して、教師の天文苦手問題に対する研究で国際的な流れの先導も目指す。
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Outline of Annual Research Achievements |
[1] 天文を得意としない多くの教師の力量向上を目指した授業研究 大阪大谷大学の小谷卓也教授を中心とする、子どもの「かがく遊び」の研究グループKSRUGに参加し、教師の力量向上のための議論を行った。これまでのかがく遊びの議論をまとめた単行本の出版に向けた作業を進めた。また、同じく大阪大谷大学の小谷卓也教授を中心とする、学校でのSTEAM教育の研究グループKI-STEAMに参加し、特にSTEAM教育の観点から教師の力量向上のための議論を行った。和歌山大学教育学部附属小学校の理科部や他の小学校教員と、STEAM教育についての研究議論を行った。 [2] 天文を得意としない多くの教師の力量向上に関わる研究の、世界の天文教育への応用 国際天文学連合、部会C(天文教育、アウトリーチ・天文遺産)、委員会C1(天文教育と発展)でのプロジェクトの一つ「学校天文の日」を通じて、世界の学校教員、課外活動・野外活動センターの教員と教育実践の交流を行い、それぞれの国の教師の力量向上のための資料充実を図った。学校天文の日のオンライン交流会を、2023年度は秋分(9月30日開催)、冬至(12月22日開催)、春分(3月20日開催)に行った。日本語および英語の2か国語で字幕を入れ、編集した動画をYouTubeチャンネルで公開した。昨年度と同様、[2]の研究は[1]の研究に還元させ、また、[1]の成果を[2]で広報するなど、2つの研究を有機的に結合させるよう努力した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
[1] 天文を得意としない多くの教師の力量向上を目指した授業研究 大阪大谷大学の小谷卓也教授を中心とする、子どもの「かがく遊び」の研究グループKSRUGでの議論をもとに単行本出版の作業を進めたが予定よりかなり遅れてしまった。同じく大阪大谷大学の小谷卓也教授を中心とする、学校でのSTEAM教育の研究グループKI-STEAMでの議論は、当初の予定通りの進捗となった。和歌山大学教育学部附属小学校の理科部や他の小学校教員とのSTEAM教育に関する研究議論は、いくつかの研究発表として成果が出始めた。 [2] 天文を得意としない多くの教師の力量向上に関わる研究の、世界の天文教育への応用 国際天文学連合の「学校天文の日」プロジェクトでの実践は、2023年度は年3回のオンライン交流会を無事に終了させ、記録も整理できている。2023年度の研究計画として、「授業研究を深める1年」としていた。「学校天文の日」プロジェクトを通しての中間的成果まとめが進み、国内外での多くの研究発表として成果を出すことができた。 以上を総合して、ほぼ予定通りの進捗との自己評価とした。
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Strategy for Future Research Activity |
[1] 天文を得意としない多くの教師の力量向上を目指した授業研究 大阪大谷大学の小谷卓也教授を中心とする、子どもの「かがく遊び」の研究グループKSRUGに引き続き参加し、予定より遅れてしまっている、これまでのかがく遊びの議論をまとめた単行本の出版に向けての作業を行う。同じく大阪大谷大学の小谷卓也教授を中心とする、学校でのSTEAM教育の研究グループKI-STEAMに引き続き参加し、海外の学校でのSTEAM教育の例を含めて、教師の力量向上のための議論を行う。和歌山大学教育学部附属小学校の理科部や他の小学校教員と、STEAMに関する授業研究を引き続き行う。 [2] 天文を得意としない多くの教師の力量向上に関わる研究の、世界の天文教育への応用 国際天文学連合での「学校天文の日」プロジェクトについて、引き続き、春分、夏至、秋分、冬至でのオンライン交流会を行い、その時の動画を字幕入りで整理し、公開し、教師の力量向上のための資料充実を引き続き行う。この資料を国内外でより効果的に共有してもらえるよう、ウェブサイトを充実させる。
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