Reserach and Development of Program of Professional Development of Secondary Science Teachers mastering PER
Project/Area Number |
22K02947
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 09080:Science education-related
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Research Institution | Kagawa University |
Principal Investigator |
笠 潤平 香川大学, 教育学部, 教授 (80452663)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
谷口 和成 京都教育大学, 教育学部, 教授 (90319377)
岡本 正志 高野山大学, 文学部, 特任教授 (70149558)
右近 修治 東京都市大学, 理工学部, 教授 (60735629)
土佐 幸子 新潟大学, 人文社会科学系, 教授 (40720959)
高橋 尚志 香川大学, 教育学部, 教授 (80325307)
大浦 みゆき 香川大学, 教育学部, 教務職員 (70346625)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2025: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2024: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2023: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
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Keywords | 物理教育研究 / 教員研修 / 高校物理教育 / 熟達化研究 / DBER / 科学教育 / 中等教育 / 教員養成・研修 / 熟達化 |
Outline of Research at the Start |
現在わが国の高校・中学の物理教育現場では、アクティブ・ラーニングの先駆的な例とされる「物理教育研究」にもとづく授業の成功例は少ない。本研究は、わが国の高校・中学の物理教育における授業改革の成功の鍵は、物理教育研究を踏まえた双方向的な学習活動の指導の熟達者の育成であるという考えの上に立ち、①国内でのその指導方法の熟達者と初心者の授業観/指導観、指導実態等の比較分析、②その指導法の普及のアメリカ等での成功例の吟味等を行い、それらの成果と物理教育研究および熟達化研究の諸知見を踏まえた教員研修教材とプログラムの開発を、国内4地域の高校・中学教員との協同の下で、実践的な試行とフィードバックをして行う。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、物理教育研究にもとづく授業指導に熟達した高校・中学物理教員の授業観/指導観・授業の実態等の分析、物理教育研究および熟達化研究の諸知見、アメリカでの高校物理教育の先進例の検討と現場教員の協力のもとに、物理教育研究を踏まえた授業ができる教員を育てる研修教材およびプログラムを4年間で開発することを目的としている。 1年目の2022年度は、1)主として物理教育研究を踏まえた高校物理の効果的な授業方法としてアメリカの高校現場で支持されているInvestigative Science Learning Environmentの検討を行った。検討作業には、提唱者のE. Etikinaらの主要論考等関係文献、教材の収集と検討、取り上げられている実験例の追試、授業の試行、ISLE型の授業の開発が含まれ、その結果を共同研究者と共有した。この検討は、物理教育研究を踏まえた授業の熟達者を育てる研修プログラムの開発という本研究の基礎をなす、わが国の高校現場にふさわしい授業方法を探る試みの一環である。その成果は、物理教育研究会、物理学会、理科カリキュラムを考える会、理科教育学会四国支部大会などで広く公表し、さらに高校教員の研修会などでも紹介した。また、「物理教育通信」誌に、わが国でISLEの動力学分野の授業展開を初めて検討する論考を発表した。この授業方法に対する関心は非常に大きい。 また、2)研究協力者の岸澤眞一氏と佐藤哲也氏の物理教育研究を踏まえた授業づくりについての研究会を開きその授業方法を検討した。この研究会には多くの参加者を得た。 3)熟達化の先行研究文献の検討を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
2022年度は、上記のように、Investigative Science Learning Environment の検討という点では研究の着実な進展を得たが、わが国の物理教育研究を踏まえた授業の熟達者の授業方法の授業観・授業の実態の分析検討は準備段階から実行段階に移行したばかりである。その点で当初の計画よりやや遅れている。 その最大の理由は、新型コロナ感染症の下での、研究代表者・分担者・協力者の多忙化と連携の不足である。
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Strategy for Future Research Activity |
2023年度については、主に以下のつ4の事項を予定している。 ①物理教育研究を踏まえた授業の熟達者の授業観・指導の実態等に関する調査・研究を重点的に行うこと。そのために、各地域で研究会を組織すること。 ②Investigative Science Learning Environmentに加え、Modeling Methodの授業方法の集中的な検討を行いその成果を公表すること。そのためには、各地域の分担者・協力者をつなぐオンラインの研究会を開催すること。 ③物理教育研究/学習科学などに関する外部の専門家による講演も含めた公開セミナーを開催して、研究の基礎を確立すること。 ④教材の開発と試行に2023年度後半より着手すること。 そして、これらの実現のために研究の一層の計画的な運営を行う打ち合わせを定期的に持つことを予定している。
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Report
(1 results)
Research Products
(7 results)