Project/Area Number |
22K02996
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 09080:Science education-related
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Research Institution | 独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構職業能力開発総合大学校(能力開発院、基盤整備センター) |
Principal Investigator |
不破 輝彦 独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構職業能力開発総合大学校(能力開発院、基盤整備センター), 能力開発院, 教授 (70219137)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
貴志 浩久 独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構職業能力開発総合大学校(能力開発院、基盤整備センター), 能力開発院, 准教授 (00747735)
田村 仁志 独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構職業能力開発総合大学校(能力開発院、基盤整備センター), 能力開発院, 准教授 (30727318)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2024: ¥520,000 (Direct Cost: ¥400,000、Indirect Cost: ¥120,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
Fiscal Year 2022: ¥2,080,000 (Direct Cost: ¥1,600,000、Indirect Cost: ¥480,000)
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Keywords | 技能評価 / 生体計測 / 近赤外分光法 / 自律神経活動 / 電子機器組立て / 視線解析 |
Outline of Research at the Start |
本研究の目的は、ものづくりの技能評価手法を革新することである。これまでのものづくり技能の評価においては、作品の出来栄えや作業に要した時間が評価の対象とされてきた。しかし『技能とは、技に関する人間の能力である』と考えると、人間の生体情報を対象として技能を評価することには、従来の技能評価にはない独自性や創造性がある。その効果として期待できることは、専門教育や職業訓練における学生・訓練生の技能を、多面的に捉えることができるようになること、すなわち、技能評価の革新である。 上記の目的を達成するために、本研究では電子機器組立ての技能を対象として、人間の生体情報の測定結果から技能の定量的評価を目指す。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究目的は、ものづくり技能評価の革新である。ものづくり作業中の生体信号(前頭前野脳血流量変化(NIRS)、自律神経活動、視線)を計測し、技能レベルの異なる作業者間で比較して技能評価指標を探る。最終的に目指すものは、特定の技能に限定しない、普遍的な技能評価である。現在、電子機器組立て作業を対象に研究を進めている。初年度の令和4年度は、神経系(NIRS、自律神経活動)の実験手順を策定した。 令和5年度は、電子機器組立て作業時の視線計測の実験手順を策定した。まず、普遍的な技能評価を目指すために、さまざまな作業における視線解析の文献調査を行った。その結果、作業の性格(①一か所に集中が必要な作業か、②広範囲な確認作業が必要か)によって技能レベルの違いによる視線傾向が異なることがわかった。電子機器組立て作業は①である。注視点を6種類(素子、挿入基板、見本基板、手順書、工具、その他)に分類して注視点分類の時間経過を解析し、熟練者と初心者で比較した結果、作業の性格が①の技能における先行研究と同様な傾向を得た。以上より、作業の性格を適切に分類すれば、視線解析による普遍的な技能評価を実現できる可能性を示した。 神経系の計測についても、初年度に引き続いて電子機器組立て作業を対象に行った。フライス加工作業を対象とした我々の従来研究結果と比較することで、普遍的な技能評価のための指標を検討した。その結果、技能レベルの傾向が作業により異なった。原因として、中級者の場合、製作物の出来栄えの到達水準が、フライス加工作業と電子機器組立てで異なることが理由と考えた。そこで電子機器組立て作業において作業者自身が出来栄えを評価しながら作業する指針を新たに導入することにより、実験手順の改良を行った。今後、この方法に基づき、被験者(熟練者、中級者)による測定を行い、神経系計測による普遍的な技能評価を探る。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
令和4年度の実験結果から、電子機器組立て作業とフライス加工作業では、作業者自身による製作物の仕上がり精度が異なる問題がわかった。この点を解決しないと、普遍的な技能レベル評価は困難である。そこで、電子機器組立て作業における神経系測定の実験方法を一部見直す必要性が生じた。令和5年度は、実験方法見直しの作業を行ったため、研究の進捗状況は、やや遅れる結果となった。
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Strategy for Future Research Activity |
令和5年度において、電子機器組立て作業における神経系測定の実験方法の見直しを行ったので、最終年度(令和6年度)は、中級者を被験者とした測定を再度、行う。加えて、熟練者の測定も増やして統計的な検証を行う。視線解析結果も加えたうえで、最終的に、普遍的な技能評価に向けて研究を推進する。
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Report
(2 results)
Research Products
(8 results)