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Development of a method for designing craft kits as teaching materials in hands-on programs

Research Project

Project/Area Number 22K03007
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research (C)

Allocation TypeMulti-year Fund
Section一般
Review Section Basic Section 09080:Science education-related
Research InstitutionSapporo City University

Principal Investigator

若林 尚樹  札幌市立大学, デザイン学部, 教授 (40254586)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 政倉 祐子  愛知淑徳大学, 創造表現学部, 准教授 (60468915)
田邉 里奈  千葉工業大学, 先進工学部, 准教授 (50386786)
Project Period (FY) 2022-04-01 – 2025-03-31
Project Status Granted (Fiscal Year 2023)
Budget Amount *help
¥3,900,000 (Direct Cost: ¥3,000,000、Indirect Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Keywords工作 / 教材 / 体験 / 形態 / 仕組み / 配置 / 機構 / 工作キット / 体験プログラム
Outline of Research at the Start

展示施設での工作をともなう体験プログラムや小学校の総合学習の時間を対象に、効果的な学びを目指した教材としての工作キットの開発設計のためのガイドラインと、それにもとづいた教材の評価手法を開発する。教材としての工作キットを「形態」「配置」「機構」に類型化し、実証実験を通してそれぞれのタイプにおけるモデル化のための手法を検討し、ガイドラインとして提案することを目指す。

Outline of Annual Research Achievements

本研究ではさまざまな分野での教育プログラムにおいて自ら工作することで、その特徴や仕組みを体験的に学ぶことのできる工作キットを1)形の特徴のモデル化、2)組み合わせのモデル化、3)仕組みのモデル化の3つのタイプに類型化し、工作キットを活用した教育プログラムの中での実証実験を通してそれぞれのタイプに応じたモデル化のための手法を抽出し、その活用を推進することを目的としている。2023年度は、2022年度から実施してきた形の特徴のモデル化をテーマにしたワークショップを継続して実施した。それぞれのワークショップの傾向を捉えるために、主観的印象評価手法である気持温度計を用いて、高揚感、達成感、難易度についての参加者の印象をプログラムの工程の進行にそって評定させ、その分析からそれぞれの傾向を比較検証することができた。1)生物の全身形態を対象にした工作キットとしては、沖縄美ら海水族館の協力を得てイルカとサメの生物学的な特徴とそれぞれの違いをテーマに開発し、沖縄の美ら海自然学校において近隣する小学校の生徒を対象とした実証実験を実施し、グループ制作で取り組むワークショップでの傾向の抽出と課題点を検討をした。さらに円山動物園でのワークショップでは北海道の生き物をテーマにした個人制作用の工作キットの教材を開発しそれらを活用した実証実験を実施した。また、金沢動物園でのワークショップでは、頭部の形状をモデル化した工作キットを開発し、観察と組み合わせた試行実験を行った。小学校の校舎をテーマにした工作キットでは、小学校の総合学習における工作キットを用いた授業を今年度も継続して実施し、授業テーマにそった工作キットのより効果的な活用について分析を行った。これらの体験プログラムで得られた記録データやインタビュー記録の詳細な分析を行い、その特徴的な傾向を抽出することができた。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

体験プログラムの実施に積極的に取り組む水族館や動物園および小学校の協力を得て、それぞれの課題設定にもとづいた実証実験を実施した。沖縄美ら海水族館では、同館の教育普及担当者等とともにサメとイルカの実物大のダンボール工作キットを教材とした検証実験を23年11月に沖縄県名護市の自然学習施設で実施した。この取り組みではサメとイルカの生物学的な視点からの形態の特徴を捉え、それを工作キットでいかに表現するかのと、グループ制作によるワークショップの傾向についての検討を行った。
円山動物園での北海道固有の動物をテーマに、その全身形態の特徴と季節よって変わる体色の変化を再現した工作キットを8種類設計し、それらを用いた実証実験を行なった。動物の全身形態の工作キットは、動物園の展示飼育担当者のアドバイスをもとにそれぞれの特徴をわかりやすく再現した工作キットを設計した。それらを活用したワークショップを実施し、参加者の反応について主観的印象評価等の手法で調査分析を行ない、その成果は2023年6月に開催された日本デザイン学会で報告した。また、日本デザイン学会で報告した内容を応用し、金沢動物園のアフリカ区に展示されている4種類の動物の頭部形状の違いやツノや耳などの違いに着目し、観察を通して組み立てを行う試行実験を行った。小学校では総合学習における工作キットを用いた授業を試験的に実施し、授業テーマにそった工作キットのより効果的な活用について分析を今年度も継続し実施した。担当教諭らとともに小学校4年生を対象とした総合学習の時間での工作キットを用いた授業設計を行った。気持温度計による、生徒らの主観的な印象の変化の評価と、振り返りシートによるキーワード分析を行い、その成果はこども環境学会の査読論文として採択され2023年8月に発行される学会誌で掲載された。2023年度は当初の計画通りに実施することができた。

Strategy for Future Research Activity

これまで実施してきたワークショップや体験プログラムなどでのそれぞれのプログラムの目的やテーマに応じた工作キットの設計におけるモデル化の手法を用いて新たな工作キットの開発にも取り組む。これらの工作キットを用いた実証実験を実施し、そこから得られた主観的印象評価のデータやアンケートを分析することで得られた知見からモデル化した体験プログラムのプロセスでのタイプごとの工作キットの題材やテーマとの関係や位置付けを検証する。そして最終年度のまとめとして、題材やテーマをより深く理解し、参加者が主体的にテーマに取り組むきっかけとなる工作キットの設計要件の抽出を目標とする。本研究において得られた結果をもとに、今後さまざまなタイプの体験プログラムでの支援につながる基盤的位置づけとなる提案を行うとともに、他の分野での体験プログラムの実証実験へと展開し、体験プログラム、ワークショップの手法のひとつ提案することを目指す。

Report

(2 results)
  • 2023 Research-status Report
  • 2022 Research-status Report
  • Research Products

    (8 results)

All 2023 2022

All Journal Article (1 results) (of which Peer Reviewed: 1 results) Presentation (7 results)

  • [Journal Article] 教材としてのペーパークラフトの活用と分析2023

    • Author(s)
      若林尚樹, 政倉祐子, 田邉里奈
    • Journal Title

      こども環境学研究

      Volume: 19 Pages: 64-70

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      若林尚樹,高橋こはく,曽我采加,政倉祐子,田邉里奈
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      デザイン学会
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    • Organizer
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      田邉里奈,粂川七虹,正木美舟,若林尚樹,政倉祐子
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      若林尚樹,政倉祐子,田邉里奈
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      日本デザイン学会
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Published: 2022-04-19   Modified: 2024-12-25  

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