Project/Area Number |
22K03017
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 10010:Social psychology-related
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Research Institution | Iwate University |
Principal Investigator |
鈴木 護 岩手大学, 人文社会科学部, 准教授 (10356214)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
Fiscal Year 2024: ¥520,000 (Direct Cost: ¥400,000、Indirect Cost: ¥120,000)
Fiscal Year 2023: ¥130,000 (Direct Cost: ¥100,000、Indirect Cost: ¥30,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
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Keywords | 活動量計 / 欺瞞 / 欺瞞性認知 / ウェアラブル端末 |
Outline of Research at the Start |
本研究は、日常生活に近い状況での欺瞞や欺瞞検知に伴う生体の変化を、活動量計を用いた侵襲性の低い形で測定することで、生態学的妥当性の高い知見を蓄積することを目指す。 第一実験では、日常生活の中で装着者が欺瞞を発した際に生起する活動量計指標の変化を測定する。次に第二実験では、欺瞞検知課題において欺瞞を検知する際の活動量計指標の変化と、NIRSによる脳活動の変化とを合わせて検討する。さらに第三実験では、会話場面において欺瞞者の欺瞞的発言及び被欺瞞者の欺瞞性認知に伴う、欺瞞者・被欺瞞者双方の活動量計指標の変化を測定する。
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Outline of Annual Research Achievements |
日常生活のコミュニケーションにおいて、欺瞞が生起する前後の欺瞞者の変容、正確な欺瞞検知、欺瞞が看破されているか否かに対応する要因については、未だ十分な研究知見が得られていない状況である。そこで本研究では、日常生活に近い場面で発生する欺瞞や欺瞞性認知を、より侵襲性の低い形で複数指標について測定することにより、妥当性の高い知見を蓄積することを目的とする。 令和5年度は、ゲーム場面において発生する欺罔について、データの計測を実施した。対戦する両者それぞれに、腕時計型および貼り付け型の二つの活動量計を装着させ、カードの図柄を指示された通り報告する欺罔側と、報告が正確かどうかを見極めて欺罔を看破する側しているかどうかを判定させた。測定したのは、体温・心拍・体動を主とする指標群である。従来の研究では、欺罔する側または欺罔を看破する側のいずれかについてデータを収集し、分析が行われることが多かったのに対して、本年度実験の特徴は、欺罔する側と看破する側の双方について、活動量計によって複数の指標のデータを収集した点にある。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
現在、欺罔する側の活動量計指標群の分析を進めており、実験の結果は以下のとおりである。交感神経・副交感死刑の総合的活性度、脈拍数、心拍間隔変動、心電位振幅、体動量については、どの条件においても質問間に統計的有意差は認められなかった。 心拍間隔が50msを超える割合については分析の結果、一つの条件において質問間に統計的有意差が認められたものの、多重比較では有意差が認められなかった。 副交感神経の活性度、心電位1拍ごとのピーク間隔、脈波の1拍ごとのピーク間隔、脈波振幅、体表温度については、分析の結果、一つの条件においてのみ質問間に統計的有意差が認められた。Holmによる多重比較の結果においても統計的有意差は認められたものの、有意差が認められる条件や質問順に一貫した傾向は認められず、統一的な解釈は困難であった。 心拍数は分析の結果、二つの条件において統計的有意差が認められた。Holmによる多重比較の結果、いずれの条件においても質問順1問目よりも5問目において、心拍数が高いという結果が得られた。しかし、この結果のみから欺瞞と活動量指標について明確な知見が得られたとは考えにくいため、他の指標の結果も含めた統一的な解釈の確立を目指すとともに、次年度以降の実験に対する示唆を得る目的で、分析を継続することとした。 また、欺罔を看破する側のデータについても分析を進めることで、次年度の実験計画の精査に活用する予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
今後の実験においても、欺罔場面の枠組みについては欺罔する側と欺罔を看破する側の双方がコミュニケーションを取る形を維持しつつ、具体的な課題設定については既存の研究結果も踏まえた上で改善を要する部分がないか検討する。測定する指標についても、末梢系の指標に留まらず中枢系指標の採用も検討するが、自然なコミュニケーション場面を損なわなない形で測定可能であるものを優先する。全体的な計画の見直しは現状必要ではないことから、当初計画に沿って着実な進捗となるよう研究を実施していく。
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