Project/Area Number |
22K03038
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 10010:Social psychology-related
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Research Institution | Japan Women's University |
Principal Investigator |
石井 辰典 日本女子大学, 人間社会学部, 准教授 (40708989)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2024: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2023: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2022: ¥2,340,000 (Direct Cost: ¥1,800,000、Indirect Cost: ¥540,000)
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Keywords | 運動同期 / 向社会的効果 / 文化伝達 / 宗教的信念 / 選好 |
Outline of Research at the Start |
ダンスや合唱に代表されるような、複数の個人が時間的・空間的に身体の動きを同期させる現象(以降、運動同期)は、社会では古くから文化普遍的に見られてきた。そしてこの運動同期は、互いへの友好感情や信頼行動を生み、それが集団成員間の社会的絆を深め、凝集性を高めるという(向社会的)効果を持つことが実証的に示されつつある。本研究では運動同期の向社会的効果を改めて確認するとともに、これをさらに社会的学習・文化学習の知見に基づき発展させ、運動同期が信念や選好といった文化的情報の伝達を促進する可能性を検証する。本研究は、人間社会における「文化が累積的に発展する現象」のミクロなメカニズムの解明に貢献する。
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Outline of Annual Research Achievements |
ダンスや合唱に代表されるような、複数の個人が時間的・空間的に身体の動きを同期させる現象(以降、運動同期)は、社会では古くから文化普遍的に見られてきた。そしてこの運動同期は、互いへの友好感情や信頼行動を生み、それが集団成員間の社会的絆を深め、凝集性を高めるという向社会的効果を持つことが実証的に示されつつある。これを受けて本研究では、運動同期が人々の間の文化的情報の伝達にも影響を及ぼす可能性を検証する。そして二者が身体の動きを同期させた場合、同期させない場合よりも、一方が持つ信念・選好のもう一方への伝達が促進されるという仮説を立てた。
この仮説の検証のために初年度は、運動同期の向社会的効果を確認することを目指した。特に、新型コロナウィルス感染症の影響が続いており、実験室での対面実験に困難が伴うため、運動同期の効果を検出するオンライン実験パラダイムを確立することを目的として研究を実施した。その結果、参加者がオンライン上で提示されるモデルと指の動きを合わせる場合(高同期条件)には、合わせない場合(低同期条件)よりも、モデルとの共同作業の感覚、モデルへの好意、類似性の感覚などが高かった。この結果は、本研究で開発したオンライン上の課題により、運動同期の向社会的効果を検出できることを示唆している。
2年目以降、初年度に開発したパラダイムを用いて、運動同期の向社会的効果を更に確認するとともに、文化的情報の伝達に与える影響を検討する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
予定した通り、運動同期の効果を検討するためのオンライン実験パラダイムを開発し、その妥当性を示すことができた。ただし対面実験をする予定だったものをオンライン実験に移行したため、元々測定予定だったいくつかの変数(例えば、痛みの閾値、信頼ゲームでの相手への配分額)は測定ができなかった。これらの点は2年目以降に検討を試みる。
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Strategy for Future Research Activity |
「現在までの進捗状況」で述べた通り、初年度の研究では測定できなかった変数を対面実験に移行することで測定する予定である。また計画の通り、開発した実験パラダイムを用いて、運動同期が文化的情報(選好など)の伝達に与える影響を検討する。
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