Project/Area Number |
22K03039
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 10010:Social psychology-related
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Research Institution | Chukyo University |
Principal Investigator |
中原 純 中京大学, 現代社会学部, 准教授 (20547004)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
豊島 彩 島根大学, 学術研究院人間科学系, 講師 (10779565)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥4,030,000 (Direct Cost: ¥3,100,000、Indirect Cost: ¥930,000)
Fiscal Year 2025: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2024: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
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Keywords | 高齢者 / 自己複雑性 / 主観的well-being / 役割アイデンティティ / 自己概念 / 活動理論 |
Outline of Research at the Start |
本研究は、従来の活動理論研究として示されてきた自己の1側面への評価(役割アイデンティティ: RI)の媒介過程(第一過程)に加え、社会関係の交絡要因の影響を考慮するため、自己複雑性(SC)理論で仮定される複数の自己側面の相互作用過程(第二過程)を導入した新・活動理論を提唱し、調査による実証を試みる。その際、従来の研究よりも理論的仮定を忠実に反映するために、リアルタイムで事象の影響を捉えられる経験サンプリング法を用いて検証する。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、高齢者の社会関係が主観的well-beingに及ぼす影響の心理的メカニズムとして、活動理論研究が示してきた自己の1側面への評価(役割アイデンティティ: RI)の媒介過程(第一過程)に加え、自己複雑性(SC)理論で仮定される複数の自己側面の相互作用過程(第二過程)を導入した新・活動理論を提唱し、データの不足する高齢者のSCに関する基礎的知見を得ると共に、第二過程の実証を試みる。そのために、1年目の予定としては、東海圏の大学に通う大学生および豊田市在住のPCまたはスマートフォンを利用可能な高齢者に対して、初回調査、その後2週間の経験サンプリングを用いた継続調査の準備を行い、可能であれば本調査の実施予定であった。調査内容は、直近1週間のポジティブ事象・ネガティブ事象の数 自己複雑性、主観的well-being、役割アイデンティティの各尺度であるが、自己複雑性についてへの回答はインストラクションが必要なため、この項目を含む初回調査は対面(集合法)で実施する予定である。 初年度であった2022年度は、この調査に関する所属機関の研究倫理審査の承諾を得た後、大学生およびオンライン調査会社のモニター登録をされている高齢者に対し、1週間の予備調査を実施した。調査会社との協議の中で、PCやスマートフォンを持つ高齢者は増えてはいるが、確実に回答を得るためには郵送法による調査の方が良い旨の指摘があったため、予備調査は郵送法で実施した。現在、この予備調査のデータを分析中であり、2023年度はこの予備調査の結果から、必要な修正を加えた上で、本調査に入る予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
初年度であった2022年度は、実施予定の経験サンプリングを用いた縦断調査の準備をすることが主な目的であった。そのための手続きに関しては完了していることから、(2)おむね順調に進展していると評価した。
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Strategy for Future Research Activity |
高齢者に対してもオンライン調査を用いる計画であったが、現時点においても回答が難しい方も多いことが判明した。そのため、郵送法による調査を併用するか、全てを郵送法によって実施するか、現在検討している。その他、2022年度に実施した予備調査の検討が終わり次第、本調査に入る。
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