Project/Area Number |
22K03040
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
|
Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 10010:Social psychology-related
|
Research Institution | Nanzan University |
Principal Investigator |
土屋 耕治 南山大学, 人文学部, 准教授 (10611585)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
原田 知佳 名城大学, 人間学部, 准教授 (00632267)
|
Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2026-03-31
|
Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
|
Budget Amount *help |
¥2,080,000 (Direct Cost: ¥1,600,000、Indirect Cost: ¥480,000)
Fiscal Year 2025: ¥520,000 (Direct Cost: ¥400,000、Indirect Cost: ¥120,000)
Fiscal Year 2024: ¥520,000 (Direct Cost: ¥400,000、Indirect Cost: ¥120,000)
Fiscal Year 2023: ¥520,000 (Direct Cost: ¥400,000、Indirect Cost: ¥120,000)
Fiscal Year 2022: ¥520,000 (Direct Cost: ¥400,000、Indirect Cost: ¥120,000)
|
Keywords | ASD (自閉スペクトラム症) / システム論 / システムズ・アプローチ / 組織開発 / チーム / ASD / 心理的安全性 |
Outline of Research at the Start |
本研究は、組織内においてASD (自閉スペクトラム症) を持つメンバーに対し、組織がどのように対応し、サポートしていけるかという点について、組織をシステムとして捉えるシステム論の考えを持ち込み、有効な支援について検討することを目的とする。具体的には、(1) ASDを持つメンバーが関係する組織の「課題」は、システムズ・アプローチからどのように記述、整理できるのか、(2) システムズ・アプローチの捉え方を知ることにより、支援策にどのような変化がもたらされるのか、という点について、フィールドワーク、インタビュー、アンケートを元に検討を加える。
|
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、組織内においてASD (自閉スペクトラム症) を持つメンバーに対し、組織がどのように対応し、サポートしていけるかという点について、組織をシステムとして捉えるシステム論の考えを持ち込み有効な支援について検討することを目的としている。本研究では、チームに関する量的研究だけでは捉えきれていない、システムとしての組織に着目することで、当事者のみに対する対応策を考えるのではなく、組織としての支援策を検討することができると考え、検討を加えている。 具体的には、(1) ASDを持つメンバーが関係する組織の「課題」は、システムズ・アプローチからどのように記述、整理できるのか、(2) システムズ・アプローチの捉え方を知ることにより、支援策にどのような変化がもたらされるのか、という点について、フィールドワーク、インタビュー、アンケートを元に検討を加えることを目指した。 4年間の計画の2年目である2023年度は、組織変革企画チームにコンサルタントが関わることを通して、組織のシステムにどのように関わることができるのかという点について、大手企業へのインタビューをもとに事例研究としてまとめた。大手企業の組織変革企画チームとコンサルタントが協働した事例をもとに,「次につながるちょっとした動き」を指す「アダプティブ・ムーヴ (adaptive move)」がチームにどのように生起し,連鎖して進んでいくのかを検討した。本研究の結果は、一つの事柄に対して、複数の人が異なる意味づけをしていること、それが全体としてシステムとしてまとまりを持ちながら、進んでいくのかについて具体的な事例をもとに検討を加えることができた。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
上記の通り、一部、論文として投稿するなど成果を出しているものASDに焦点を当てたフィールドワーク、インタビューの実施というデータ収集には至っていない。
|
Strategy for Future Research Activity |
2024年度は、システムズ・アプローチの切り口から組織を捉える視点を得るために、イギリスのロンドンで開催される研修 (Tavistock Institute of Human Relations主催、C Practitioner Certificate in Consulting and Change) に参加し、理論的整理を行う予定である。 また、インフォーマルなヒアリングから、実施に至るまでに、守秘義務に関する締結や、個人の情報をどのように扱うかという点についても事前に詰めておく必要があることが、より見えてきたため、2024年度にはそうした準備も着々と進めていきたいと考えている。
|