Project/Area Number |
22K03069
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 10020:Educational psychology-related
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Research Institution | Hiroshima Shudo University |
Principal Investigator |
鈴木 亜由美 広島修道大学, 健康科学部, 教授 (40435045)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥2,730,000 (Direct Cost: ¥2,100,000、Indirect Cost: ¥630,000)
Fiscal Year 2024: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
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Keywords | 情動調整方略尺度 / 幼児・児童 / 養育者評定 / 情動調整方略 / 幼児 / 児童 / 養育者 |
Outline of Research at the Start |
本研究は,幼児期から児童期にかけての子どものネガティブ情動に対する調整方略の発達について明らかにすることを目的とし,以下の3つの調査を計画している。1.子どもの日常生活に見られる情動調整方略を養育者評定により測定する尺度を作成し,発達的変化を検討する。2. インタビュー調査で測定される子どもの情動調整方略レパートリーと,他の認知能力や社会的適応との関連を検討する。3.子どもと養育者のやりとり場面に見られる情動調整行動について検討する。
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Outline of Annual Research Achievements |
2023年度は前年度に作成した尺度を修正し,養育者評定による新たな「子どもの情動調整方略尺度」を作成し,その信頼性・妥当性を検討した。 幼児期から児童期にかけての子どもに広く用いられ,社会的適応との関連も強いと考えられる情動調整方略である,「問題解決」,「気晴らし」,「再評価」の使用を測定するための18項目を独自に作成した。幼稚園・保育園等の年中から小学校2年生までの子の主養育者814名を対象としたWeb調査によって,「子どもの情動調整方略尺度」,尺度の妥当性検討のために,SDQ(Strength and Difficulties Questionnaire:子どもの強さと困難さアンケート)と,西元(2023)の「幼児用情動コンピテンス尺度」から「自己の情動調整」下位尺度を同時に実施した。さらに,再検査信頼性を算出するために,1回目調査の1-2ヶ月後に,対象者の中から160名の養育者に対して,同一の項目で2回目調査を行った。 その結果,「子どもの情動調整方略尺度」において,仮定した3因子構造は良好な適合度を示し,社会的適応や情動調整コンピテンスの指標とも有意な相関を示した。再検査信頼性はやや低かったものの,養育者評定であることや,発達途上にある幼児・児童の行動を対象とするものであることを考慮すれば,許容範囲内であると考えられる。よって,一定の信頼性・妥当性を備えた「子どもの情動調整方略尺度」を作成することができた。 この研究の成果は日本心理学会第88回大会において発表予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
2023年度は前年度に作成した尺度を用いて,インタビュー調査による子どもの情動調整方略レパートリー,言語,反応抑制,多視点取得などの他の認知能力や,養育者が評定する社会的適応を測定する尺度との関連を検討する予定であった。しかしながら,十分な信頼性・妥当性を備えた尺度作成ができなかったため,項目内容を再検討して新たな尺度を作成することとした。本来行うはずだった研究が現時点で実施できていないため,進捗状況は「やや遅れている」と判断した。
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Strategy for Future Research Activity |
2023年度の研究において,一定の信頼性・妥当性を備えた「子どもの情動調整方略尺度」を作成することができたため,今後は作成した尺度を用いて,インタビュー調査による子どもの情動調整方略レパートリー,言語,反応抑制,多視点取得などの他の認知能力や,養育者が評定する社会的適応を測定する尺度との関連を検討する予定である。
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