Project/Area Number |
22K03112
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 10030:Clinical psychology-related
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Research Institution | Konan University |
Principal Investigator |
富樫 公一 甲南大学, 文学部, 教授 (90441568)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥4,030,000 (Direct Cost: ¥3,100,000、Indirect Cost: ¥930,000)
Fiscal Year 2025: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2022: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
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Keywords | Covid-19 / 人種差別 / ヘイトクライム / 移民 / 社会的トラウマ / トラウマ / パンデミック |
Outline of Research at the Start |
本研究は、米国在住邦人への継続インタビューによって得られた語りを精神分析的解釈学によって分析することで、Covid-19の感染拡大期に、東アジア系住民への差別の中で暮らした米国在住邦人が体験した精神的苦悩を明らかにしようとするものである。移民や人種差別による社会的トラウマの構造の解明によって、社会情勢の変化に晒された海外在住邦人への心理支援の基礎となることが期待される。
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Outline of Annual Research Achievements |
【具体的内容】 「Covid-19(新型コロナウィルス感染症)の世界的拡大に伴い東アジア人系住民に対する差別やヘイトクライムが社会問題となる中で、米国在住邦人が体験した精神的苦悩の種類を明らかにする」ことを目的とした研究1の初年度として、(1)国内外の文献を収集してそのレビューを行い、国際学会でこうした問題について議論することを通して、研究1の質問内容の選定、(2)甲南大学におけるヒトを対象とした研究審査申請、(3)研究協力者への依頼準備書類を作成した。 【意義】 このテーマは、個別に研究されてきた問題を複合的に含んでいる。これまでの文献研究を通して、それは、a. 人種差別やヘイトクライムに曝されることのトラウマ、b. 移民や海外移住にまつわる心理的苦悩、c. 社会的トラウマ(自然災害や戦争、テロなどに社会全体に影響を及ぼす出来事をきっかけに広がるトラウマ)における人の社会的分断の苦悩、が複合的に影響していることが仮定されていたが、さらなる文献研究と国際学会での議論によって、ここにさらにd.トラウマに関連する個人史の要素を考える必要があることが分かった。 【重要性等】 今回の手続きは、インタビューを行う上で欠かせない手続きであり、また新たに得られた仮説は、そのデータの分析を行っていく上で基礎となるものである。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本研究は4年計画で、最初の2年は研究1、続く2年は研究2に充てられる。1年目は研究1の質問内容の選定や研究協力者への依頼等の準備、2年目はインタビューと内容分析を行うことを予定しているが、その一年目に計画された内容はすべて終了した。
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Strategy for Future Research Activity |
(1)インタビュー準備に基づき、2023年4月から研究協力者の募集を開始し、5月以降10月までをめど、随時オンラインまたは対面によるインタビューを行っていく。現時点で研究協力者が集まりつつある。 (2)本研究は米国での調査を前提としてるが、昨今の急激な円安から2023年度は想定したよりも多くの資金が必要となる可能性が見込まれた。そこで、本研究に関連した研究として、2023年度の甲南学園平生記念人文・社会科学研究奨励助成金を獲得した。資金源を効率よく配分することで、シナジー効果が得られるものと考えている。
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