Project/Area Number |
22K03173
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 10030:Clinical psychology-related
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
舩津 文香 九州大学, キャンパスライフ・健康支援センター, 講師 (80778928)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
稲田 尚子 帝京大学, 文学部, 准教授 (60466216)
寺坂 明子 大阪教育大学, 教育学部, 准教授 (10760176)
松下 智子 九州大学, キャンパスライフ・健康支援センター, 准教授 (40618071)
高橋 佳代 鹿児島大学, 法文教育学域臨床心理学系, 准教授 (90616468)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥3,640,000 (Direct Cost: ¥2,800,000、Indirect Cost: ¥840,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2022: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
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Keywords | 学生相談 / 時間管理 / グループプログラム / ADHD / 大学生 / 時間管理プログラム |
Outline of Research at the Start |
高等教育において,時間管理スキルは健康な学修のために必要なスキルである。特に時間管理に困難さを持つ注意欠如多動性障害(ADHD)の特性を有する学生は不適応を起こしやすく、これらの学生のスキルサポートや二次障害の予防が求められている。 本研究では,学生支援において実施できるグループプログラムとして、大学生に特化した時間管理プログラムを開発する。さらに当プログラムは、「全ての学生を対象とした予防的支援(一次支援)」,「ハイリスク学生を対象とした早期介入的支援(二次支援)」,「既に困難さを有する学生を対象とした個別的支援(三次支援)」の3段階に展開し、それぞれにおいて効果検証を行う。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究では,学生支援において実施できるグループプログラムとして、スケジュール管理・タスク管理に苦手さを有する大学生に特化した時間管理プログラムを開発することを目的としている。プログラムは1次支援プログラム、2次支援プログラムとして階層的に構成し、さらには特に苦手さを有する学生を対象とした3次支援として展開することを目指すものである。 初年度である2022年度は、大学生を対象とした時間管理プログラムの開発を行った。本プログラムは、成人期のADHD患者を対象とした認知行動療法プログラムをベースに、予防教育・学生支援において活用できるプログラムとして構成している。コンテンツは大学生が直面し不適応の契機となりやすい課題に特化し、背景にADHDの特性を持つ学生をにとっても有効な支援コンテンツとして、実行機能の障害や強化子への感受性の低下、活性化の障害などに対応するスキル提供と心理教育とした。また、スケジュール管理が苦手な学生が長期的なプログラムに参加し続けることが困難であるという課題を克服するために、参加可能な形態として①1次支援として授業で実施するための90分×1回プログラム、②2次支援としてワークショップ形式で実施する90分×2回プログラムとして構築している。さらに、2次支援プログラムを3次支援につなげるためのコンテンツとして、特に困難さを有する学生を対象に2回プログラムに加えるフォローアップセッション(4回)のコンテンツを作成した。 プログラムは他施設共通のコンテンツであり、1回プログラムを九州大学において、2回プログラムは大阪教育大学、九州大学においてパイロットプログラムとして実施、参加者に対してアンケートおよびインタビューを実施し内容を精査した。 今後はこれらのプログラムを各大学において実施し、効果検証を行っていく予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2022年度は、時間管理プログラムの開発を予定していた。2022年度の成果として1次支援・2次支援プログラムが構成され、2023年度に各大学で実施する共有のコンテンツがほぼ完成したため、2022年度の予定は概ね完了したと言える。
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Strategy for Future Research Activity |
2023年度は、これまでに作成したコンテンツを用いてプログラムを実施し、効果検証を行う予定である。 1)1次支援プログラム:2大学において実施予定 2)2次支援プログラム:2回プログラムを4大学において実施予定、うち2大学においてフォロアップセッションを実施予定 3)フォローアップセッション参加者にヒアリングを行い、3次支援につなげる支援モデルを検討
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