単位円盤や高次元の領域上での正則写像、調和写像、擬等角写像に関する研究
Project/Area Number |
22K03363
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 12010:Basic analysis-related
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Research Institution | Kyushu Sangyo University |
Principal Investigator |
濱田 英隆 九州産業大学, 理工学部, 教授 (30198808)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥2,600,000 (Direct Cost: ¥2,000,000、Indirect Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 2025: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2024: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2023: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2022: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
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Keywords | Fekete-Szego 不等式 / レブナー鎖 / バナッハ空間 / 螺旋型写像 / 函数論 / 解析学 / 調和関数 / 正則写像 |
Outline of Research at the Start |
単位円盤や高次元の領域上での正則写像、調和写像、擬等角写像について研究する。特に、 (1) 単位円盤上の複素数値調和関数または2次元以上のユークリッド単位球や多重円盤上の複素数値多重調和関数のハーディー空間、ベルグマン空間、ブロック型空間やそれらの間の合成作用素に関する研究を行う。 (2) 2次元以上のユークリッド単位球や多重円盤上の正規レブナー鎖の第1要素全体の集合の要素のテイラー級数の3次以上の項の係数評価式に関する研究を行う。
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Outline of Annual Research Achievements |
(1) 古典的なFekete-Szego 不等式をg-レブナー鎖の第1要素という観点から見直して、単位円盤上及び複素バナッハ空間の単位球上のg-レブナー鎖の第1要素に対するFekete-Szego不等式を与えた。複素バナッハ空間の単位球上では、写像の像の幾何学的条件なしでのFekete-Szego不等式はこれまでにない新しい結果である。また、その証明方法の中の1つとして、単位円盤上で従属関係にある2つの正則関数のテイラー展開の1次と2次の項を使った新しい不等式を得ている。得られた不等式を応用し新しい証明方法を用いて、単位円盤上及び複素バナッハ空間の単位球上でg-レブナー鎖の第1要素に対するFekete-Szego不等式を証明した。 (2) これまで得られていた複素バナッハ空間の単位球上の様々な螺旋型写像に対するFekete-Szego不等式はテイラー展開のすべての次数の項に関する制限があった。本研究では、テイラー展開の2次の項だけに関する制限、あるいは、2次の項と3次の項だけに関する制限に弱めて、これまでとは別の証明方法を用いて、これまでと同様の結果を得ている。また、close-to-quasi-convex mappings of type Bに対しては、これまで、多重円盤上でテイラー展開のすべての次数の項に関する制限がある場合に、Fekete-Szego不等式が得られていた。本研究では、任意の複素バナッハ空間の単位球上のclose-to-quasi-convex mappings of type Bに対して、テイラー展開の2次の項と3次の項だけに関する制限に弱めて、これまでとは別の証明方法を用いて、これまでと同様の結果を得ている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
(1)新型コロナウィルス感染拡大のため、講義等の教育や学生対応に関する業務により多くの時間が必要になり、十分な研究時間がとれないため。 (2)新型コロナウィルス感染拡大のため、投稿論文の審査が遅れるため。 (3)新型コロナウィルス感染拡大のため、学会・シンポジウム・研究集会等が中止またはオンライン開催になり、参加者との意見交換の機会が少なくなったた め。
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Strategy for Future Research Activity |
(1) 単位円盤上の複素数値調和関数のリプシツ空間から、複素n次元のユークリッド単位球上の多重調和関数のリプシツ空間への合成作用素に関する研究を行う。 (2) 高次元の場合に、ハーディリトルウッド型不等式、リース型不等式とその応用に関する研究を行う。
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Report
(1 results)
Research Products
(14 results)