Project/Area Number |
22K03370
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 12020:Mathematical analysis-related
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Research Institution | Yokohama National University |
Principal Investigator |
牛越 惠理佳 横浜国立大学, 大学院環境情報研究院, 准教授 (20714041)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2025: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2023: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
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Keywords | ナビエ・ストークス方程式 / ストークス方程式 / アダマール変分公式 / 領域摂動 |
Outline of Research at the Start |
本研究では,領域の摂動に伴う,固有値やグリーン関数の変化の解析に有効な道具として知られているアダマール変分公式の考えを土台に,「領域形状」と「流れ(流体の速度ベクトル)」の関係性を数理解析的手法により考察する.本研究を通して,自由境界値問題を視野に入れた「流体力学の領域摂動問題」に対し,アダマール変分公式を土台にした新しいアプローチを確立することを目指す.
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Outline of Annual Research Achievements |
今年度においては,時間依存領域上でのナビエ・ストークス方程式の初期値境界値問題における弱解の周期解の存在について考察を行った. ナビエ・ストークス方程式の本格的な数理解析は,1934年のLerayによる研究より始まる.それ以来,同方程式の数理解析の研究分野は,様々な方面へ発展がなされ,その中でも,時間依存する領域上における解析は,森本(1971),井上-脇本(1977)や宮川-寺本(1982)などを始めとして,近年では,Faarwig-小薗-Wegmann(2019)や,Farwig-津田(2022)などの研究が展開されている.さらに一方,時間周期解に関する話題についても,Kanierl-Shinbrot(1967),宮川-寺本(1982)や岡部(2011)など,これまでに非常に多くの研究成果がある.ここで,時間周期解の存在保証について考察する為には,対流項の制御が問題となっている.これについて,宮川-寺本(1982)においては,境界値の勾配のL^2ノルムの大きさに制限を加えることで,時間周期解の存在を保証していた. そこで,本研究では,宮川-寺本(1982)の条件を緩和することを目的に研究を行った.具体的には,時間依存する領域上において,「大きな境界値」に対する時間周期解の存在を保証する議論を行っている.本問題においては,時間依存する領域上の方程式を固定領域に引き戻し議論する必要がある.またその際,ナビエ・ストークス方程式特有の非圧縮条件を保存した保則変換を用いることが重要であり,固定領域に引き戻された複雑な方程式の扱いが求められる.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
今年度考察した時間依存領域上でのナビエ・ストークス方程式の初期値境界値問題における弱解の周期解の存在については,境界値の大きさの緩和に部分的に成功した.しかし,コロナ感染防止の観点から,研究打ち合わせなどを見合わせる必要があったことから,より詳細な議論を進めていく必要がある.
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Strategy for Future Research Activity |
今年度考察した,時間依存領域上の大きな境界値に対するナビエ・ストークス方程式の時間依存周期解について得られた結果について,より詳細な議論を行い,論文に纏め投稿することを目標とする.
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