浅熱水性金鉱床に産出するアンモニウム含有長石の生成条件解明と探査への応用
Project/Area Number |
22K03731
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 17030:Human geosciences-related
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Research Institution | Akita University |
Principal Investigator |
越後 拓也 秋田大学, 国際資源学研究科, 准教授 (30614036)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
渡辺 寧 秋田大学, 国際資源学研究科, 教授 (90358383)
TUPAZ CARMELA 秋田大学, 国際資源学研究科, 助教 (10934424)
丸岡 照幸 筑波大学, 生命環境系, 准教授 (80400646)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,290,000 (Direct Cost: ¥3,300,000、Indirect Cost: ¥990,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
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Keywords | 浅熱水性金鉱床 / アンモニウム / 低硫化系金鉱床 / 有機物 / 熱水変質作用 / アンモニウム長石 / 熱水性鉱床 / 窒素 / 金 |
Outline of Research at the Start |
本研究課題では、アンモニウム含有長石の生成と金の濃集-沈殿作用に直接的な関係があるかを明らかにするため、金濃度の高い地域(鉱化帯)から低い地域(不毛帯)まで系統的に調査し、熱水変質鉱物の同定と窒素同位体比測定による熱水流路の推定、および金鉱化作用を伴うアンモニウム含有長石に特徴的な結晶形態・鉱物組織の分類を行う。アンモニウム含有長石は広域的には衛星画像によるリモートセンシング、局所的にはポータブル赤外分光装置によって簡便に検出可能であり、アンモニウム含有長石の分布と金の分布の相関を調べることはより効率的な探査に資する成果となる。
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Outline of Annual Research Achievements |
今年度は北海道北見地域の北ノ王鉱床東部の調査を行った。当該地域で金鉱床の探査を行っているジャパンゴールド社の協力を得て、長さ約700mの試錐試料の記載・分析を行うことができた。研究手法は試料の肉眼観察に基づく岩相区分と記載、粉末XRD分析による熱水変質鉱物の同定と変質帯区分、薄片観察による熱水変質鉱物の産状観察と記載、赤外線吸収分光分析によるアンモニウムの半定量分析、CHN分析計による窒素量の分析、顕微ラマン分光分析によるアンモニウム含有鉱物の同定である。観察・分析の結果、深度700~400mはイライトが卓越した緻密な低アンモニウム帯、深度400~160mはカリ長石が卓越した多孔質な高アンモニウム帯、深度160~0mはイライトが卓越した多孔質な高アンモニウム帯であることが判明した。また、赤外線分析によるアンモニウム濃度分析結果とCHN分析計による窒素濃度には強い相関は見られなかったが、最大で1000ppm程度の窒素濃度が確認できた。顕微ラマン分光分析および水ひ試料のXRD分析の結果、深度400~160mはカリ長石がアンモニウムのホスト鉱物、深度160~0mはイライトがアンモニウムのホスト鉱物となっていることが示唆された。このことは、アンモニウム含有鉱物は多孔質な岩相に産出することを意味し、岩相に依存することを示している。試錐試料の上部では金の鉱化作用も確認されており、アンモニウム含有鉱物の産出と金の濃集に関係があることが示唆された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
今年度はジャパンゴールド社の協力を得て、同社の試錐試料を研究に使うことができた。同社では複数の試錐試料を研究試料の候補として検討してくださり、地下浅部に金鉱化作用が確認できた試料を提供いただいた。その試錐試料を上記のとおり分析した結果、アンモニウム含有鉱物の産出と金の濃集に関連があることを示すことができた。今後、同試錐試料を用いて、金が濃集した箇所と金の濃集がみられない箇所をより詳しく比較することで、将来の金探査に有用な知見を得る見通しが立った。以上の成果から、おおむね順調に進展していると判断した。
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Strategy for Future Research Activity |
これまで説明したとおり、今年度はジャパンゴールド社の試錐試料を用いることでアンモニウム含有鉱物の産出と金の濃集に関係がある可能性を示すことができた。しかし、ジャパンゴールド社のよる金品位の分析は長さ約7mの試錐試料をすべて粉砕・粉末化して得られた平均値であるため、薄片観察および局所分析結果と正しく比較することができない。そのため、次年度は金鉱化帯の金品位分析をより高い空間分解能で行い、鉱物学的な分析と正しく比較可能なデータを得る。さらに、それらの分析で明らかになった高アンモニウムかつ金濃度の高い試料に対して窒素同位体比分析を行うことでアンモニウムの起源を考察する。これらの知見を統合し、低硫化系金鉱床におけるアンモニウム鉱物を利用した探査手法を提案する。
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Report
(2 results)
Research Products
(25 results)
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[Presentation] Cobalt mineralization at Fishti deposit, Zambian Copperbelt.2023
Author(s)
Tupaz, C., Y. Watanabe, Echigo, T., Simusokuwe, M., Godirilwe, L., Shibayama, A.
Organizer
資源地質学会第72回年会学術講演会
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