Project/Area Number |
22K04045
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 21010:Power engineering-related
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
造賀 芳文 広島大学, 先進理工系科学研究科(工), 教授 (40294532)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,030,000 (Direct Cost: ¥3,100,000、Indirect Cost: ¥930,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
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Keywords | 停電作業計画 / 不確定性 / 再生可能エネルギー / 電力自由化 / 停電作業系統 |
Outline of Research at the Start |
電力系統の通電停止をともなう作業を行うための「停電作業系統」計画について,再生可能エネルギー電源の大量導入および電力市場という2つの不確定性に対応する技術を開発することを目的とする。 今後の電力系統ではこの2つの不確実性が大きな問題となるが,早くから準備が必要な停電作業計画については影響が特に顕著であり,計画方法の再検討が必要である。よって,まず今までの前提条件を見直し,具体的に定式化を試みることにより問題を同定する。その上で,効率的な解法アルゴリズムを開発し,具体的な停電作業計画を策定することを目指す。
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Outline of Annual Research Achievements |
電力系統の通電停止をともなう作業「停電作業」の計画立案について,再生可能エネルギー(再エネ)電源の大量導入および電力市場の導入という2つの不確定性に対応する技術を開発することを目的として,引き続き研究を行っている.これまでの前提条件を見直し,具体的に定式化を試みつつ問題を同定すること,効率的な解法アルゴリズムを開発し,具体的な停電作業計画を策定することを目指している.再エネ電源などの出力が変動することや制御可能な電源が不確実であることを踏まえたうえで,事前にどのような受給状態に対して停電作業系統を策定すべきか,また具体的にどのような方法で実施すべきかを模索している.具体的な研究項目は,(i) 検討断面の検討,(ii) 問題の同定および定式化,(iii) シミュレーション実施・考察,(iv) 計画の修正方法の検討となっている. 本年度は,(i)検討断面の検討および(ii)問題の同定および定式化について,引き続き検討を実施した.想定すべき過酷断面について,電力潮流だけではなく電圧面での過酷条件も検討し,定式化の再検討を実施した。これまでの直流法潮流計算では電圧面の条件を考慮できず,新たに交流法潮流計算を織り込んだ定式化とした。続いて(iii)シミュレーション実施・考察として,その新しい定式化に対する解法アルゴリズムを実装し,例題系統に対して適用することで考察を行った。さらに,並行的な研究として,不確実性を織り込んだ交流法潮流計算を実現する手法である区間解析の概念を応用した区間潮流計算法を開発,改良した。例題系統に適用することで,より効率的に計算結果が得られることを確認した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初から,3年で4つの研究項目,(i)検討断面の検討,(ii)問題の同定および定式化,(iii)シミュレーション実施・考察,(iv)計画の修正方法を実施することとしている. 本年度は,(i)と(ii)の一部のさらなる検討および(iii)シミュレーション実施・考察について,さらなる検討を実施したうえで実際にアルゴリズムを開発し,例題系統に対して適用することで体系的に考察を行った.また,並行して,関連する区間潮流計算法の開発,改善も引き続き実施した. 成果の公表として,これらの研究成果について学会発表も行い,専門家との意見交換も実施した.よって,概ね順調に進展していると評価している.
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Strategy for Future Research Activity |
3年目の最終年度は,(i)検討断面の検討および(ii)問題の同定および定式化について,必要であれば引き続き多面的に検討し,かつその問題に対応する(iii)シミュレーション計算を充実させ,詳細な考察を行う予定である。また,可能であれば(iv)計画の修正方法についても検討したいと考える。
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