Project/Area Number |
22K04294
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 22020:Structure engineering and earthquake engineering-related
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Research Institution | Kindai University |
Principal Investigator |
東山 浩士 近畿大学, 理工学部, 教授 (60319754)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥2,730,000 (Direct Cost: ¥2,100,000、Indirect Cost: ¥630,000)
Fiscal Year 2024: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2023: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
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Keywords | 道路橋RC床版 / 水平ひび割れ / 鋼板接着補強 / 樹脂注入 / 補修 |
Outline of Research at the Start |
輪荷重の繰返し疲労に起因する曲げひび割れや水平ひび割れなどの劣化損傷を有する道路橋RC床版の事例が多く取り上げられてきた。また、鋼板を用いた鋼板接着補強工法により対策された道路橋RC床版においても30年~40年が経過した後、鋼板と樹脂、あるいはコンクリートと樹脂の層間にうきやはく離が発生する再劣化損傷の事例も見受けられる。本研究では、上記のような劣化損傷を有する道路橋RC床版の補修方法である樹脂接着材注入に着目し、各種ひび割れへの樹脂接着材の充填性と補修効果について、RC梁による実験的検討を行う。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は,水平ひび割れ,ならびに鋼板のうき・はく離を有する道路橋RC床版をモデル化した梁試験体による樹脂接着剤の充填性の検証と曲げ載荷試験による補修効果の評価・検証である. 令和5年度は,長さ2m,幅300mm,高さ200mmの下面に鋼板接着補強を有するRC床版の上段鉄筋付近,あるいは下段鉄筋付近に水平ひび割れが発生した状態を想定した梁試験体を作製し,樹脂接着剤の充填性と4点曲げ載荷による補修効果の評価・検証を行った.具体的な試験体パラメータは,①基準となる鋼板接着補強RC梁,②上段鉄筋付近に水平ひび割れを有し,鋼板がはく離したRC梁,③下段鉄筋付近に水平ひび割れを有し,鋼板がはく離したRC梁である.なお,②および③の試験体はそれぞれ2体を作製し,樹脂接着剤注入による補修の有無を比較した. ②の状態における補修有無の比較では,補修試験体に対して,未補修試験体の耐力は約50%まで低下した.未補修試験体は鋼板がはく離していることから,アンカーボルトが破断することにより終局に至った.一方,補修試験体は健全な状態の①試験体の耐力と同程度まで回復したことから,樹脂接着剤による補修効果が確認できた. ③の状態における補修有無の比較では,補修試験体に対して,未補修試験体の耐力は約20%まで低下した.しかし,補修試験体の梁端部の水平ひび割れに接着剤未充填箇所が見られたことから,その耐力は①試験体の耐力まで回復することはなかった.ただし,補修試験体の終局に至るまでの剛性は①試験体と同程度であったことから,補修による剛性回復は確認することができた.なお,今後は樹脂接着剤の注入順序,注入箇所数などについて検討する必要があるといえる.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
令和5年度はおおむね計画通りに研究を遂行することができたが,一部に樹脂接着剤の未充填箇所が見られたことから,想定される補修効果を確認できなかった.この点に関しては別途に検討する予定である.よって,令和6年度は当初計画通りの研究を進めることができる.
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Strategy for Future Research Activity |
令和6年度は,令和5年度に引き続き,鋼板接着補強されたRC床版における鋼板のうき・はく離,水平ひび割れ発生による再劣化が進行した場合の樹脂接着剤の注入による補修効果の評価・検証を行う.試験体パラメータは,①基準となる鋼板接着補強RC梁,②上段および下段鉄筋付近に水平ひび割れを有し,鋼板がはく離した試験体である.②試験体は2体作製し,樹脂接着剤注入の有無による比較を4点曲げ載荷試験により行い,補修効果を評価・検証する.
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