交通事故の時空間変動に着目した望ましい交通事故取締り方法に関する研究
Project/Area Number |
22K04349
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
|
Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 22050:Civil engineering plan and transportation engineering-related
|
Research Institution | Akita University |
Principal Investigator |
濱岡 秀勝 秋田大学, 理工学研究科, 教授 (70262269)
|
Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
|
Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
|
Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
|
Keywords | 交通取締り / 交通事故 |
Outline of Research at the Start |
交通取締りは、危険な交通行動の抑止ひいては交通安全性の向上による交通事故減少が目的である。しかし、いかに交通取締りを行うと交通事故の削減に寄与するか明らかにできていない。事故削減という最終ゴールは持つものの、実施する個々の交通取締りがどのように交通事故削減となるかまで、明確に説明できる論理を構築できていない。 本研究では交通事故の発生抑止に資する交通取締り方法の確立を目的とする。これまで、交通安全の研究としては、交通事故の分析が主として行われおり、交通取締りに関する研究は乏しい。本研究を通じて、望ましい交通取締り方法が提示されるのみならず、交通取締りに関する研究活動を活性化できると考えている。
|
Outline of Annual Research Achievements |
交通事故は、ある単一の要因で発生することは稀であり、多くの要因が複雑に影響を及ぼした結果として発生する。そこで、まず、交通取締りにより削減可能となる交通事故を整理する。このときの視点として、交通事故の要因として掲げられる人・車・道路・環境の中でも人的要因には着目するが、人的要因として一般によく用いられる「認知・判断・行動」のプロセスは対象としない。本研究では、最終的に、交通事故削減に資する交通取締り方法を提示するため、事故直前の行動において、どこに問題があるかその所在を明らかにし、どのように行動変容できれば危険な行動を回避し、事故発生のない状態となるか整理する。同時に、この行動変容をもたらすための交通取締りについても検討する。もちろん、交通取締りの実施だけで事故削減が可能となる訳ではなく、他の対策との連携も必要であるため、事故対策の中で取締りが及ぼす割合(貢献度)も定量化する。 交通事故データをもとに、取締りによって削減可能な交通事故と、取締りを強化したとしても削減が困難な事故へと分類する方策を検討した。それぞれの交通事故は、取締によって事故が削減可能/削減困難と二値的に分類はできず、確率的に評価するものと考えられる。そこで、本研究では、このような考えのもと、取締りによる事故削減可能性を目的関数と考え、その値を評価する数理モデルの構築を試みた。このモデルはある程度の適合性があるものの、今後の展開を考えると、さらに精緻なモデル構築が必要と思われるため、次年度でこの課題を解決したい。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
数理モデルの構築において、やや課題が残されているものの、概ね想定した結果を得ている。
|
Strategy for Future Research Activity |
今後の課題としている数理モデルの精緻化をもとに、交通取締りを念頭においた交通事故発生地点の時空間分析、交通取締りの波及効果の分析へと勧めてゆきたい。
|
Report
(1 results)
Research Products
(1 results)