Project/Area Number |
22K04489
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
|
Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 23030:Architectural planning and city planning-related
|
Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
田島 翔太 千葉大学, 大学院国際学術研究院, 助教 (20765234)
|
Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
|
Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
|
Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
|
Keywords | オフグリッド / 可搬空間 / 地方創生 / 実践的研究 / 再生可能エネルギー |
Outline of Research at the Start |
トレーラーハウス等の「可搬空間」は、店舗、宿泊所、応急仮設住宅などで利用されている。近年では、商用電力系統に接続しない「オフグリッド可搬空間」もみられるようになり、地方の防災、関係人口創出、脱炭素化に貢献できる可能性があるが、関連する研究が少なく、学術的な体系化、地域導入のための指標、地域社会への導入効果などが明らかになっていない。そこで本研究は、地域における「オフグリッド可搬空間」の社会実装を目的として、事例調査による学術的な整理をし、地域導入のための指標化と、モデル化した具体的な利用シーンでの地域導入効果分析によって、地方創生に資する「オフグリッド可搬空間」を提案する。
|
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、地域におけるオフグリッド可搬空間の社会実装を目的として、事例調査による学術的な整理をし、地域導入のための指標化と地域導入効果の分析によって、地方創生に資するオフグリッド可搬空間を提案する実践的研究である。再生可能エネルギーや蓄電池の普及により、商用電力系統に接続しないオフグリッド可搬空間が現実味を帯びてきており、地域の防災や脱炭素化に貢献できる可能性があるものの、可搬空間やオフグリッド空間に関する研究が少なく、本研究によってオフグリッド可搬空間の学術的な体系化や地域社会への導入効果を明らかにする。 本研究では、地方創生に資するオフグリッド可搬空間を「A:モビリティ空間」「B:オフグリッド空間」「C:コミュニティ空間」「D:空間デザイン」に分類し、研究1~研究4の小課題を立てた。令和5年度はSTEP1として、研究1に該当する「A:モビリティ空間」と「B:オフグリッド空間」の学術的な整理を継続するとともに、「A:モビリティ空間」の具体的事例を1事例(千葉県木更津市)、「B:オフグリッド空間」の具体的事例を2事例(山梨県北杜市、千葉県木更津市)実地調査した。また、STEP2として、千葉県長生郡長柄町や松戸市において、研究2のオフグリッド可搬空間の指標化に向けたアンケート調査を実施するとともに、STEP3として令和4年度に外部資金を活用し完成した研究3のオフグリッド可搬空間のプロトタイプを活用し、地域住民向けのコミュニティカフェを企画・運営し、オフグリッド可搬空間の地域活用について住民にヒアリングを実施した。 オフグリッド可搬空間の地域活用における成果や課題を国際学会でポスター発表した。またJST大学見本市2023イノベーションジャパンに出展し、オフグリッド可搬空間のプロトタイプの考え方や特徴について50社以上と今後の発展や社会実装の可能性について意見交換した。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
全体として概ね計画通り研究は進行している。千葉県長生郡長柄町や千葉県松戸市と連携し、オフグリッド可搬空間のプロトタイプを活用した地域住民向けのイベントを実施することができ、当初計画以上に地域での具体的な住民の意見聴取をおこなうことができている。自治体の広報誌、SNS、大学見本市への出展などを通じてオフグリッド可搬空間について社会発信する機会を増やしており、企業・地域住民・住民の代表者らから、今後の研究の発展や課題等について意見を得ることができている。
|
Strategy for Future Research Activity |
令和6年度は、当初予定より延長してSTEP1のオフグリッド可搬空間の学術的整理を継続するとともに、STEP2のオフグリッド可搬空間の地域導入効果分析と地域導入効果のモデル分析を実施する。STEP3の提案内容を含め、情報公開や大学見本市への出展を継続し(予定)、モデル地域である千葉県長生郡長柄町の意見を踏まえ、総括として地方創生に資するオフグリッド可搬空間を提案する。
|