ダイナミックモデルの構築・管理・更新のための方法論の開発と応用
Project/Area Number |
22K04816
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 27020:Chemical reaction and process system engineering-related
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Research Institution | Tokyo University of Agriculture and Technology |
Principal Investigator |
金 尚弘 東京農工大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (60735504)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥4,290,000 (Direct Cost: ¥3,300,000、Indirect Cost: ¥990,000)
Fiscal Year 2024: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2022: ¥2,080,000 (Direct Cost: ¥1,600,000、Indirect Cost: ¥480,000)
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Keywords | 閉ループ同定 / モデル予測制御 / 信頼性評価 / モデリング / システム同定 |
Outline of Research at the Start |
今後のプロセス制御では,めまぐるしく変化するマクロな市場環境に対応しつつ,個別の消費者の希望に応じて,高品質な製品を作るといった,より高度な技術が求められる.しかし,現在主流のPID制御では,上記のような制御は実現できない.そこで,各種制約条件を陽に考慮しながら,プロセスの動特性を表現できるモデルに基づく制御(MPC)を行う.MPCについて盛んに研究がなされてきたが,その性能を決定づけるモデルの構築方法は未確立である.もしくは,既存の理論は現実離れした状況下で展開されており,実社会での利用に耐えない.本研究では,モデルのライフサイクル全体を対象として,理論と実践に裏付けされた方法論を確立する.
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究の計画段階では,5つのテーマに取り組む予定であった.2022年度には,申請書に記載のテーマ3に主に取り組んだ.またテーマ1,2,5の一部に取り組んだ. テーマ3では,既存のプロセスモデルの誤差が大きくなったときに,入力変数の変動を最小限にするために誤差が発生した伝達関数の入力変数のみを変動させ,変動を加えた操作変数の出力変数に対する影響を打ち消すように,誤差の小さい伝達関数の操作変数を操作することで,制御性能を保持しながら,モデルを正確に再構築できる方法を提案し,学会発表や論文投稿を行なった. テーマ1では,既存の研究では,モデル構築に利用できるサンプル数が無限であるという非現実的な仮定のもとでの理論が多く展開されていることに対して,本研究ではサンプル数が現実的な値において,モデルの精度がどのようになるかをデータの特徴を変更しながら調べた.これにより,より実用性の高い方法を確立するための基礎的な情報を得ることができた. テーマ2では,モデルの信頼性を評価できる既存手法を,多変数プロセスを対象とした際にも活用できるように改良し,手法の汎用性を高めることに成功した.既存手法は単変数プロセスにしか適用できなかったが本研究により,適用できる対象の数が格段に増加した. テーマ5では,テーマ3で開発した手法を化学プラントを模したシミュレーターから得られたデータに適用することで,提案手法の有用性,妥当性が高いことが確認できた.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
申請時の計画と実績が概ね同じと見なせるため.
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Strategy for Future Research Activity |
テーマ3は一旦完了したものとし,テーマ1,2,4,5を進める.テーマ1,2,5については今年度の延長線上で研究を進めることにより十分な成果を得られると考えている.テーマ4については,新年度から新たに開始する必要がある.
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Report
(1 results)
Research Products
(4 results)