Project/Area Number |
22K05340
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 37020:Chemistry and chemical methodology of biomolecules-related
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Research Institution | Mukogawa Women's University |
Principal Investigator |
奥 尚枝 武庫川女子大学, 薬学部, 教授 (90281518)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
本田 千恵 武庫川女子大学, 薬学部, 助教 (90411983)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,030,000 (Direct Cost: ¥3,100,000、Indirect Cost: ¥930,000)
Fiscal Year 2024: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2023: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2022: ¥2,210,000 (Direct Cost: ¥1,700,000、Indirect Cost: ¥510,000)
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Keywords | 抗かゆみ物質 / 天然資源 / アッセイ法 |
Outline of Research at the Start |
アトピー性皮膚炎などの難治性の痒みに苦しむ患者の皮膚では「かゆみ過敏」が生じ, 通常の皮膚とは異なる起痒機序が存在する. 前報では, 同じ痒み刺激に対して過剰な掻き動作(=痒み刺激への反応)を示す過敏マウスと, 逆にほとんど示さない鈍感マウスの肥満細胞で, それぞれ特異的に発現しているタンパク質分子を明らかにした. そこで,今回は, それら因子と痒みの増悪または鎮痒との関連を明らかにすることで, 新たな治療標的因子を探る. さらに, 見出した標的因子をターゲットとするアッセイ系の構築により, 天然資源から新規痒み抑制物質の探索を行い, 難治性痒みへの治療薬の開発を目指す.
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Outline of Annual Research Achievements |
痒み過敏(itchy skin)を示す皮膚て見られる難治性痒みへの治療薬の開発を目指し、以下を行なった。 新たな治療標的因子の探索:同じ痒み刺激に対して過剰な掻き動作(=痒み刺激への反応)を示す過敏マウスと、逆にほとんど反応しない鈍感マウスの肥満細胞とで特徴的に発現差が見られるtalin-1およびfibronectinと痒み過敏との関連を明らかにする目的で、両機能性タンパク質の発現量を解析するためのReal-time PCR条件について、先に確立した条件を実際に両マウスから摘出していた肥満細胞での解析に適応したが、有意差が観られなかった。現在は抗体を用いた蛍光画像解析等の新たな方法を検討中である。 新規シーズ植物と活性物質の探索:マウスの引っ掻き動作を指標にしたin vivoアッセイ法により、ストレス負荷時の増強された痒みへの有意な抑制効果を示すHypericum patulum花床部エキス (HP)から単離した3,8-biapigenin(1)のストレス負荷時の痒み増強モデルにおける抗かゆみ効果メカニズムを明らかにする目的で、1を含む数種のHP単離化合物について、カフェイン投与で増強されたマウス運動量に対する鎮静作用を評価した。その結果、HPの難治性痒み抑制効果には1による抗痒み効果と、1以外の未知の化合物による鎮静効果が存在することが示唆された。さらに、痒みの増悪因子となる末梢血流量不全への改善効果が期待されるKummerowia striata 地上部やRhododendron × pulchrum花弁についても成分探索を継続し、前報に引き数種のフラボノイドおよびトリテルペン化合物を新たに単離し、構造および活性を検討中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
シーズ植物やその成分単離については、一定の成果は得られたが、新規治療標的因子の探索においては、目標とした定量方法が確立できなかったことから、予定していた動物実験に進めなかったことから、さらなる検討が必要と考える。
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Strategy for Future Research Activity |
引き続き、過敏マウスと鈍感マウスの選別を実施後、両マウスの肥満細胞あるいは皮膚でのtalin-1およびfibronectin、あるいはそれらの転写因子の発現量を定量解析する方法を模索する。定量法を確立後は、難治性の痒みとの関連を明らかにすることで、新たな治療標的因子としての可能性を探る。さらに、天然資源から治療物質の探索については、既存または、新たな痒み関連因子をターゲットしたアッセイ系を用いて継続する。
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