糸状菌におけるカーボンカタボライト抑制に関わる新規転写因子の機能解析
Project/Area Number |
22K05406
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 38020:Applied microbiology-related
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Research Institution | Mie University |
Principal Investigator |
國武 絵美 三重大学, 生物資源学研究科, 助教 (30800586)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,820,000 (Direct Cost: ¥1,400,000、Indirect Cost: ¥420,000)
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Keywords | Aspergillus nidulans / 糸状菌 / カーボンカタボライト抑制 / cAMP依存性プロテインキナーゼ / セルラーゼ / 転写制御 |
Outline of Research at the Start |
糸状菌の多糖分解酵素の生産はグルコースのような利用しやすい糖の存在下でカーボンカタボライト抑制機構(CCR)により制限される。我々はモデル糸状菌において植物性バイオマス分解酵素であるセルラーゼは特に強くCCRの影響を受けること,セルラーゼ遺伝子のCCRにcAMP依存性プロテインキナーゼ(PkaA)が関わることを見出している。本研究ではPkaAの制御下でCCRに関わると推測される転写因子の機能解析を行うことにより,PkaA依存的CCRの分子機構の解明を目指す。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究は糸状菌Aspergillus nidulansにおいて見出したcAMP依存性プロテインキナーゼ(PkaA)依存的カーボンカタボライト抑制の分子機構を解明するため、PkaAの下流で働くと考えられる転写因子Aの機能を明らかにすることを目的とする。この転写因子Aの機能は糸状菌では明らかでない点が多く、A. nidulansでの機能は不明である。この因子はHeat shock factor-type DNA結合ドメインを持つことから、まずは遺伝子破壊による熱ストレスへの影響を調べた。最小寒天培地を用いて異なる温度での生育を比較したところ、通常の生育温度では野生株と転写因子A遺伝子破壊株は同様の生育を示したが、通常よりも高温の45℃において転写因子A遺伝子破壊株のコロニーサイズが減少した。このことより転写因子Aは熱耐性に関与することが示唆された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
転写因子Aの諸性質を決定することを目的に予想される機能である熱ストレス耐性への影響を解析するため、転写因子A遺伝子破壊株における高温での生育を調べたところ生育の悪化が認められた。転写因子Aの熱耐性への関与が示唆されたが、産休・育休取得のため研究を中断したことから、熱ショック関連遺伝子の転写解析等これ以上の計画は進めることが出来なかった。
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Strategy for Future Research Activity |
研究計画に倣い、転写因子A遺伝子破壊による熱ショック関連遺伝子の発現への影響を解析する。転写因子AはプロテインキナーゼA(PkaA)にリン酸化されることにより機能が制御されると予測されるため、組換えPkaAを作製し転写因子Aが基質となることを明らかにする。また糸状菌細胞内での転写因子Aのリン酸化を解析するためタグを付加した転写因子Aを発現する株の作製にとりかかる。また、転写因子Aのリン酸化がカーボンカタボライト抑制に与える影響を調べるため、予想リン酸化部位の変異体を作製し表現型を解析する。
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Report
(1 results)
Research Products
(1 results)