Project/Area Number |
22K05493
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 38050:Food sciences-related
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Research Institution | Shimane University |
Principal Investigator |
吉清 恵介 島根大学, 学術研究院農生命科学系, 准教授 (30510739)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
清水 英寿 島根大学, 学術研究院農生命科学系, 教授 (10547532)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,290,000 (Direct Cost: ¥3,300,000、Indirect Cost: ¥990,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,950,000 (Direct Cost: ¥1,500,000、Indirect Cost: ¥450,000)
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Keywords | 腸内細菌 / 胆汁酸 / コール酸 / ラット / 環状オリゴ糖 / シクロデキストリン / オメガ3 / エゴマ油 / リノレン酸 / 食物繊維 / マウス / 前老齢マウス |
Outline of Research at the Start |
高齢化を迎えた我が国では、高齢者に特徴的な腸内環境を想定した、食の安全性評価が必要になる可能性がある。我々は、加齢により生じる腸内環境の変化を模したモデルラットがみせる、特定の食品を摂取した際に生じる肝機能低下について研究を進めている。本研究では、この肝機能低下の発症と原因を、前老齢マウスを用いた研究と比較することにより解明する事が目的である。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、医薬、食品分野で利用されている環状オリゴ糖であるγ-シクロデキストリン(γ-CD)摂取の安全性を、より一層高めることを目的としている。これまでの我々の研究において見出された、特定の健康状態を模したモデル動物によるγ-CD摂取により生じる健康への好まれない影響について、その機構解明と予防策の提示を目指している。研究期間2年目においては、老齢期の消化管内の胆汁酸濃度を再現するモデルラットから採取した、血漿、肝臓サンプルの解析により、γ-CD摂取による健康への影響について調査した。その結果、当該のモデルラットによるγ-CDの摂取が、肝臓の炎症性パラメータとして知られる血中アスパラギン酸アミノ基転移酵素(AST)、およびアラニンアミノ基転移酵素(ALT)を上昇させる傾向があることが明らかになった。この他に、血液性化学検査において、総コレステロール値と中性脂肪への影響について、わずかながら値が上昇する傾向が見られた。一方で、血糖値と体重には変化が生じておらず、このことから摂取したγ-CDは糖質として利用されていない可能性が強く示唆された。現在はこれらの結果と、腸内細菌の菌叢解析の結果との関連を解析している。さらに、盲腸内容物に含まれる短鎖脂肪酸の測定を行っており、すでに得られている盲腸内容物のpHのデータと共に、腸内細菌によるγ-CDの代謝についての見解が得られると期待される。これらの成果によりγ-CD摂取の安全性をより高めるために役立つ情報が提供できると考えられる。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
腸内細菌叢の解析が終了していないため、他のデータとの相関解析が終わっていない。必要な解析を進めており、研究期間内に予定のすべてを完了できるよう準備を進めている。
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Strategy for Future Research Activity |
基本的に計画に沿って進める。遅れている部分について集中的に注力し、関連した計画の遅延が発生しないよう心がける。本研究で注目している成分の分析に関して困難が生じた際には、その専門知識を有する別の研究者に本研究への協力を依頼することがある。
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