Search for bioactive compounds produced by cooking and preservation processes.
Project/Area Number |
22K05500
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 38050:Food sciences-related
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Research Institution | Japan Women's University |
Principal Investigator |
新藤 一敏 日本女子大学, 家政学部, 教授 (80350180)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥4,030,000 (Direct Cost: ¥3,100,000、Indirect Cost: ¥930,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
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Keywords | ホウキタケ / サフラン / ハナイグチ / 抗酸化活性 / 構造決定 / 生理活性物質 / 加熱調理 / 保存加工 |
Outline of Research at the Start |
本研究では、まずサフラン及びホウキタケ中に存在することを見出している人工生理活性物質の単離精製・構造解析を実施し、得られた化合物の抗酸化活性を中心とする評価を行う。その後は新たに人工生理活性物質を含有する食材のスクリーニングを、スパイスと食用キノコを中心に実施する。最終年度はin vivo評価用に、本研究を通じて見出された人工生理活性物質の大量調製を行いたい。
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Outline of Annual Research Achievements |
2022年度4月には、応募書類中に記載していた研究実施計画のうち、[1]である「ホウキタケ」冷凍保存物及び「ホウキタケ塩つけ」を大量に購入し、「ホウキタケ」(食用キノコ)中に存在する抗酸化物質pistillarinと、pistillarinを天然塩で塩つけすると生じる新規物質pistillarin Bをそれぞれ単離した。その後、pistillarinの詳細な抗酸化活性評価と、pistillarinを天然塩で塩つけすると生じる新規物質pistillarin Bの化学構造・抗酸化活性・推定生成機構に関する学術論文作成してJournal of Medicinal Mushroomに投稿し、無事受理された。また8月にはこれも申請書に計画[2]として記載していた「サフランめしべ」を大量に購入し、その中の色素(crocetin配糖体類)の調理による化学変化(糖の加水分解、オレフィンのcis化)、抗酸化活性(一重項酸素消去活性)についての研究もまとめることができたので、Frontier in Nutrition誌に学術論文を投稿し、こちらも無事受理された。 現在は新たな食材として食用キノコ類を中心に新たな抗酸化活性物質を探索中で、「ハナイグチ」中に新たな抗酸化成分が存在することを見出し、すでに構造決定済である。今後、これらの抗酸化活性を詳細に調べたのち、学術雑誌へ投稿する予定である。また新たな食用キノコの入手も現在手配中である。さらに抗酸化活性評価系として動物細胞を用いるものを構築中で、ここまでにラジカル活性酸素種によるN18(脳神経細胞ハイブリドーマ)細胞死を抑制する抗酸化活性物質の評価系(脳出血等のモデル実験)、皮膚細胞への紫外線照射によって生じる活性酸素障害を抑制する抗酸化活性物質の評価系を構築中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
研究実績の概要に記載したように、申請書の計画[1], [2]に明らかにしたいこととして記載した2項目については、研究初年度に研究が完了し、学術論文として報告することができた。 現在は計画書には[1], [2]が完了したのちの予定として記載した部分に研究は移行しており、その中でも「ハナイグチ」から新規抗酸化活性物質の単離・構造解析が完了している。また申請書には記載しなかった新たな動物細胞による抗酸化活性物質評価系の構築にも着手できている。
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Strategy for Future Research Activity |
ここまでは研究は計画を上回るペースで進行できている。今後もこれまで同様の進め方を維持して、研究期間内により多くの結果を出すように努力したい。
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Report
(1 results)
Research Products
(3 results)
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[Journal Article] Changes of crocin and other crocetin glycosides in saffron through cooking models, and discovery of rare crocetin glycosides in the yellow flowers of Freesia hybrida2022
Author(s)
K. Shindo, Y. Sakemi, S. Shimode, C. Takagi, Y. Uwagaki, J. Hattan, M. Akao, S. Usui, A. Kiyokawa, M. Komaki, M. Murahama, M. Takemura, I. Ishikawa, N. Misawa
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Journal Title
Frontier in Nutrition
Volume: 9
DOI
Related Report
Peer Reviewed
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