• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to previous page

アスパラガスの増産を目指した冬期の休眠打破におけるフルクタン代謝の役割

Research Project

Project/Area Number 22K05635
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research (C)

Allocation TypeMulti-year Fund
Section一般
Review Section Basic Section 39030:Horticultural science-related
Research InstitutionRakuno Gakuen University

Principal Investigator

上野 敬司  酪農学園大学, 農食環境学群, 准教授 (90441964)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 園田 高広  酪農学園大学, 農食環境学群, 教授 (60621498)
Project Period (FY) 2022-04-01 – 2025-03-31
Project Status Granted (Fiscal Year 2023)
Budget Amount *help
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2024: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,820,000 (Direct Cost: ¥1,400,000、Indirect Cost: ¥420,000)
Keywordsアスパラガス / フルクタン / フルクタン加水分解酵素 / フルクタン合成酵素 / 休眠打破 / 低温 / 萌芽 / 乾燥
Outline of Research at the Start

アスパラガスの貯蔵根に蓄積するフルクタンは可食部の若茎の萌芽に必要な重要な養分である。このフルクタンは収穫期だけでなく、収穫前の冬の低温・休眠打破の期間にも緩やかに減少する。
本研究では、①どのような冬の低温・休眠打破の環境がフルクタン消費に影響を与えるのか?②低温や休眠打破の期間でのフルクタンの消費のしくみは、収穫期のフルクタン分解機構と異なるのか?を解明する。
これによりアスパラガス増産に向けた冬の栽培管理方法を検討するための科学的知見を得ることを目指す。

Outline of Annual Research Achievements

アスパラガス貯蔵根の貯蔵多糖フルクタンは可食部の若茎の萌芽の養分であり、収穫期に減少するが冬の休眠・休眠打破の期間にも緩慢にフルクタンが減少する。若茎の多収には、この期間のフルクタン含量の維持が望ましいと考えられるが、この減少の仕組みについては不明な点が多い。
2022年度はアスパラガス(品種:太宝早生)を約3ヶ月生育させたポット苗を秋冬の期間を模倣した複数の環境条件で栽培し、その間の貯蔵根のフルクタン代謝関連酵素遺伝子の発現量ならびにフルクタン量を調査した。
その結果、地上部の茎葉を維持して低温を与えた状態では貯蔵根のフルクタン合成酵素遺伝子の発現が上昇し、フルクタン量も増加するのに対して、茎葉を刈り取った条件ではフルクタン加水分解酵素遺伝子の発現が上昇しフルクタン量も減少した。また萌芽性試験を行ったところ低温処理10及び20日間のいずれにおいても茎葉を維持したもののほうが早く萌芽した。
この萌芽性・フルクタン代謝酵素遺伝子、生育条件(低温、茎葉の維持の有無)との関係性を探るため2023年度は萌芽性の異なる2品種(本学育種中の品種A、Bとする)の3ヶ月苗を用いて同様の試験を行ったが、前年度の遺伝子発現変動の結果と一部異なる傾向を示した。これはアスパラガスを前年度の試験と同様に栽培したが地上部及び地下部のサイズが小さく、十分に育っていない状態と考えられ、結果に影響したものと考えられた。
萌芽性試験については品種Aの方が品種Bよりも萌芽までの日数が短く萌芽性の早いことが確認されたがフルクタン代謝関連酵素遺伝子の発現変動との関連性は見いだせなかった。上述のように使用した品種により生育状態が異なる可能性もあるため、3ヶ月苗よりも生育させた状態で試験を行うことやより生産現場に近い1.5年株などを使用する必要性が考えられた。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

2023年度は萌芽性の異なるアスパラガス二品種(A及びBとする)をポット栽培し、貯蔵根をサンプリングし、遺伝子発現変動解析を実施した。概ね予定通りに進行し、低温処理期間の遺伝子発現変動の様子を捉えることができた。しかしながら、アスパラガスの栽培を前年度と同条件で行ったものの品種の違いからか前年度と同様の状態となるまでに至らず、一部、前年度の遺伝子発現変動の結果と異なる傾向を示した。そのため3ヶ月苗よりも生育させた状態で試験を行うことやより生産現場に近い1.5年株などを使用する必要が考えられた。1.5年株のアスパラガスは、2022年に播種、2023年に株養成をし、2023年10月-2024年1月には萌芽性や収量調査と分析のためのサンプルの採取が終了している。現在は、採取したサンプルの分析準備を進めているところである。そのため区分を(3)やや遅れているとした。

Strategy for Future Research Activity

2024年度ではより生産現場に近いサンプルとして1.5年株の袋栽培アスパラガスを使用する。アスパラガス休眠期間ならびに打破時の貯蔵根のフルクタン含量とフルクタン代謝酵素活性と遺伝子発現を調査し、萌芽性、収量性との関係を調べる。これにより冬期の栽培管理がフルクタン代謝に与える影響や翌春のアスパラガスの生産性に関する知見を得る。

Report

(2 results)
  • 2023 Research-status Report
  • 2022 Research-status Report
  • Research Products

    (3 results)

All 2024 2023

All Presentation (3 results)

  • [Presentation] 越冬前のアスパラガス擬葉切除が貯蔵根のフルクタン含量とその代謝酵素遺伝子の発現に与える影響2024

    • Author(s)
      上野敬司・小野寺秀一・園田高広
    • Organizer
      園芸学会令和6年度春季大会
    • Related Report
      2023 Research-status Report
  • [Presentation] アスパラガスのフルクトオリゴ糖分解に関わるインベルターゼの探索2024

    • Author(s)
      大津 和真, 園田 高広, 小野寺 秀一, 上野 敬司
    • Organizer
      令和5年度日本応用糖質科学会北海道支部講演会
    • Related Report
      2023 Research-status Report
  • [Presentation] 越冬前のアスパラガス擬葉切除が貯蔵根のフルクタン代謝酵素の遺伝子発現に与える影響2023

    • Author(s)
      上野敬司, 大津和真, 小野寺秀一, 園田高広
    • Organizer
      2023年度 日本農芸化学会北海道支部/第53回 日本栄養・食糧学会北海道支部 合同学術講演会
    • Related Report
      2023 Research-status Report

URL: 

Published: 2022-04-19   Modified: 2024-12-25  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi