Project/Area Number |
22K05689
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 39060:Conservation of biological resources-related
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Research Institution | Gifu University |
Principal Investigator |
淺野 玄 岐阜大学, 応用生物科学部, 准教授 (30377692)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,030,000 (Direct Cost: ¥3,100,000、Indirect Cost: ¥930,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
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Keywords | 外来種 / 避妊 / ワクチン / アライグマ / 特定外来生物 / 卵透明帯 / 侵略的外来哺乳類 / 避妊ワクチン / マングース |
Outline of Research at the Start |
申請者の研究の最終目標は,アライグマとマングースの経口避妊ワクチン開発である。本研究課題は,そのための基礎研究であり,卵透明帯蛋白由来の種特異的なワクチン抗原開発を目的とする。経口避妊ワクチンは,捕獲や殺処分を伴わない個体数抑制手法となることが期待されるが,野外個体群に適用する場合には種特異的な避妊効果が求められる。そこで,本研究課題では,ワクチン抗原として卵透明帯蛋白に着目し,おもにアライグマを研究モデルとして,卵透明帯のアミノ酸配列解読と構造解析,避妊ワクチン抗原の開発,を行う。
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Outline of Annual Research Achievements |
特定外来生物アライグマの新たな個体数抑制手法として、生体内での受精成立に重要な役割を担う卵透明帯(ZP)、特にZP3を抗原とする避妊ワクチン開発を試みた。過去に実施した予備実験において抗原性が期待された、アライグマZP3由来の1種類の合成ペプチドを雌アライグマに免疫し、抗原性を確認するとともに、抗体のアライグマおよび他のネコ目動物の卵透明帯への結合性を評価した。4個体の成獣雌アライグマ(処置群n=3、コントロールn=1)を実験に供した。処置群には合成ペプチド、コントロールにはPBSを計5回投与して経時的に抗血清を得て、抗体価を間接ELISA法で測定した。また、各血清中抗体のアライグマおよび他のネコ目動物の卵透明帯への結合性評価のため、免疫組織化学的解析を行った。解析には、アライグマ(n=4)、タヌキ、アナグマ(各n=1)、ハクビシン(n=4)の卵巣、一次抗体に各個体のペプチド投与後血清、陰性対象に各個体のペプチド投与前血清、二次抗体にHRP標識Natural Protein Aを用いた。処置群の全個体で抗体価の上昇が確認され、うち2個体はブースター投与後に初めて抗体価の上昇が確認された。よって、この上昇は免疫記憶によるものと考えられた。また、解析に使用したペプチド投与後血清の全てで、アライグマの卵透明帯への結合性が確認された。さらに、アナグマの卵透明帯へは結合しなかったが、タヌキおよびハクビシンの卵透明帯への結合性も確認された。これらの所見により、今回使用した合成ペプチドはアライグマに特異的ではない可能性が示された。今後は、ZP3の他部位や解析中のZP2とZP4の配列から、アライグマ特異的な避妊ワクチン抗原候補を選定することが必要と考えられた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
ZP2およびZP4のゲノム解析が期待通りに進んでおらず、ZP3以外の新たなワクチン抗原候補の選定や免疫実験が行えていない。
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Strategy for Future Research Activity |
アライグマを中心に継続してZP2およびZP4の塩基配列の解読を最優先で進めている。塩基配列が解読された後、他種食肉目動物との比較を行い、アライグマ特異的なワクチン抗原候補を選定してアライグマを用いた生体実験による効果の検証を行う。
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