Project/Area Number |
22K05792
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 40030:Aquatic bioproduction science-related
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Research Institution | National Institute of Advanced Industrial Science and Technology |
Principal Investigator |
竹内 美緒 国立研究開発法人産業技術総合研究所, 生命工学領域, 主任研究員 (20357403)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
永田 恵里奈 近畿大学, 農学部, 講師 (20399116)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,030,000 (Direct Cost: ¥3,100,000、Indirect Cost: ¥930,000)
Fiscal Year 2024: ¥390,000 (Direct Cost: ¥300,000、Indirect Cost: ¥90,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,950,000 (Direct Cost: ¥1,500,000、Indirect Cost: ¥450,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
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Keywords | 魚類体表 / 微生物 / 粘液 / 付着 / メタゲノム / 魚類微生物 / 体表 |
Outline of Research at the Start |
水産養殖において、魚病の抑制・治療が課題であり、それに対して魚類微生物の有効活用(バイオコントロール技術)が期待されている。従来の魚類微生物研究は主に腸内細菌を対象にしたものが多かったが、近年では体表微生物が注目されつつある。近年、16S rRNA遺伝子を用いた魚類体表微生物叢データが蓄積されつつある。それらを検討した結果、申請者らは「魚類体表に定着する微生物には機能的な特徴があるのではないか」という仮説に行き着いた。本申請課題では、オミックス解析ならびに魚の飼育実験により、この課題を解明し、将来的には成果をバイオコントロールによる魚病抑制・治療技術の開発に資することを目的とする。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、メタゲノム解析により魚類体表細菌の機能的特徴を推定すると共に、魚類体表への細菌の定着性に関する機能について、飼育実験による評価を計画している。2022年度は先行して魚類体表から取得した微生物を用いて、アユを使った飼育実験を実施した。その結果、魚類体表への定着性の高い細菌株、低い細菌株を特定することができたことから、2023年度はまず、これらの細菌株について、ゲノム解析を実施し、定着性との関連について検討した。その結果、付着に関わるシステムが異なることが明らかになり、今後室内実験等により、重要遺伝子を検証できると考えられた。また、メタゲノム解析による魚類体表細菌の機能的特徴解明のための試料採取を行った。海産魚としては養殖クロマグロ、沿岸域で採取した天然アユ、淡水魚として河川遡上中ならびに遡上後の天然アユを採取し、体表粘液を採取、冷凍保存した。同時にそれぞれの環境水も採取し、0.2マイクロメートル径のステリベクスフィルターで濾過したのち、冷凍保存した。またサンディエゴ州立大学においてメタゲノム解析方法の習得を行った。現在これらについてDNA抽出作業を進めており、来年度は、抽出DNAを用いてショットガンメタゲノム解析を実施、得られたデータを解析する計画である。それによって、魚類体表粘液中の微生物や体表定着性の高い微生物の機能的特徴を明らかにすることができると期待され、将来的には魚類体表細菌コントロールによって、さまざまな応用が可能になると期待される。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
今年度の重要課題であったメタゲノム解析用の試料について、順調に採取することができた。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は得られた資料のメタゲノム解析を早急に進め、得られたデータの解析により、魚類体表に特徴的な微生物機能を特定する予定である。
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