間欠滅菌法(Tyndallization)の水産練り製品への応用に関する研究
Project/Area Number |
22K05830
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 40040:Aquatic life science-related
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Research Institution | Tokyo University of Marine Science and Technology |
Principal Investigator |
大迫 一史 東京海洋大学, 学術研究院, 教授 (00452045)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥4,030,000 (Direct Cost: ¥3,100,000、Indirect Cost: ¥930,000)
Fiscal Year 2024: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2023: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2022: ¥2,470,000 (Direct Cost: ¥1,900,000、Indirect Cost: ¥570,000)
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Keywords | L-アラニン / 水産練り製品 |
Outline of Research at the Start |
水産加工品において最も生産量が多いのは水産練り製品であるが、レトルト殺菌処理をされた魚肉ソーセージを除き、その保存性は低い。よって、本研究では、間欠滅菌法を用いて水産練り製品を製造する方法を確立し、高品質で保存性の高い水産練り製品を得ようとするものである。
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Outline of Annual Research Achievements |
高温での加熱と冷却を繰り返せば芽胞菌が滅菌できることは予備試験の結果から明らかになった。一方で、これを繰り返した場合、ミオシン重鎖の割合が減少し、かまぼこゲルの物性が低下することが明らかになっている。この問題を解決するためには、耐熱芽胞細胞の発芽を促し、栄養細胞にした状態で出来るだけ低温かつ少ない回数で加熱冷却を繰り返す必要がある。このため、芽胞菌の芽胞細胞が最も発芽しやすい塩分濃度を解明した。 また、明らかにされた塩分濃度は3%まででそれ以上は芽胞の発芽促進には効果が無かった。 一方で、L-アラニンを始めとするアミノ酸は、芽胞細胞の発芽を促進することが古くから知られている(JF. Powell. Factors affecting the germination of thick suspensions of Bacillus suhtilis spores in L- alanine solution. Microbiology 4 (1950) 330-338)ことから、これがかまぼこゲル中の芽胞細胞の発芽に及ぼす影響について検討した。1%のL-アラニンを添加することにより芽胞細胞の発芽が促進されることが明らかとなった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
申請書通りに研究は遂行している。
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Strategy for Future Research Activity |
2023年度は間欠滅菌およびレトルト殺菌がかまぼこゲルの物性およびタンパク質の物理化学的特性へ与える影響について検討する。
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Report
(1 results)
Research Products
(1 results)