Project/Area Number |
22K05844
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
|
Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 41010:Agricultural and food economics-related
|
Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
井元 智子 東北大学, 農学研究科, 准教授 (60550324)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐藤 好幸 愛知淑徳大学, 人間情報学部, 准教授 (00548753)
白川 仁 東北大学, 農学研究科, 教授 (40206280)
大崎 雄介 東北大学, 農学研究科, 准教授 (40509212)
|
Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
|
Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
|
Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2023: ¥2,470,000 (Direct Cost: ¥1,900,000、Indirect Cost: ¥570,000)
Fiscal Year 2022: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
|
Keywords | 食習慣 / 精神的健康度 / 大学生 / 日本 / 台湾 / 食選択行動 / 機械学習 / メンタル / 栄養 / 表情分析 |
Outline of Research at the Start |
コロナ禍で「食」の状況は大きく変化し、また人々は精神的にも打撃を受けている。影響が大きい大学生を対象とし、幸せを「食」でどのようにサポート可能か、「食」と「メンタル」を対象に研究を行う。これまで回答者本人の主観的な回答結果で行われていた精神状況の把握に、機械学習による表情分析を統合する。次に、食選択行動と食事内容の評価、不足栄養素の影響をより真の精神状況に対して分析する。結果、栄養素の過不足による加速的影響発見が期待される。最後に、介入実験を行い、情報が食選択行動を変容させるか、そして、精神的健康度に影響を及ぼすのかを明らかにすることで、人々の幸せをサポートする「食」のあり方を問う。
|
Outline of Annual Research Achievements |
2023年度において、本研究プロジェクトは大きく3点の実績をあげた。2点は調査についてであり、1点は研究成果である。 調査について、2022年度に実施した第1回目の食と幸福研究調査に引き続き、半年後の6月に第2回目の調査を実施した。実験離脱者の存在も確認されたが、解析に必要な被験者数の確保に成功し、2時点におけるパネルデータの作成に成功した。この調査は日本人の若者を対象にしたデータであり、現在解析を進めている。2点目は、食と幸福研究の調査を当初の予定通り、台湾で実施した。台北医学大学の2名の先生より協力を得て、食文化の違いを踏まえつつ調査の目的を果たす内容にて実施することが可能となった。3点目に研究成果について、日本人の大学生を対象とした食と幸福研究のデータを分析した結果を論文として公表した。コロナ禍という非常事態において、ご飯、野菜、肉などをバランスよく摂取しているグループは精神的健康度が良いこと、また割合は約半数を占めていることが明らかになった。一方で、バランスの良い食生活を送っているが、コロナに対する不安感が高く納豆などの発酵食品を以前より増加させたグループは精神的健康度が低かった。新たな知見として、バランスの悪い食生活を送っているが、気晴らしにソフトドリンクを摂取しているグループは精神的健康度が良いという興味深い結果を得た。コロナ禍という短期間の非常事態下において、ソフトドリンクなどの嗜好品が精神面でプラスに寄与することを示し、若者の精神面のサポートに役立つことが明らかになった。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初の予定通り、日本人を対象とした調査を2回実施し、データ解析を進めている。また、すでに論文として研究成果をあげた。さらに台湾での調査を実施し、これから解析を進める予定である。一方、海外調査として、さらにインドネシアでの調査を予定していたが、研究申請当時と比べて円高が予想以上に進行し、調査費が不足する事態が発生し2カ国目の調査を今年度は断念した。
|
Strategy for Future Research Activity |
得られたデータの解析を進め、日本人データの時系列変動およびアプリ利用による情報提供の影響を明らかにする。また、台湾のデータについても解析を行い、東アジアにおける食の状況と幸福度について比較を行う予定である。なお、インドネシアの調査については準備を行いつつ、予算の範疇で実施可能かどうか機会を見る計画である。
|