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Effects of growth and aging on spermatogonial stem cells and its niche in rat

Research Project

Project/Area Number 22K05952
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research (C)

Allocation TypeMulti-year Fund
Section一般
Review Section Basic Section 42010:Animal production science-related
Research InstitutionHiroshima University

Principal Investigator

中村 隼明  広島大学, 統合生命科学研究科(生), 准教授 (30613723)

Project Period (FY) 2022-04-01 – 2025-03-31
Project Status Granted (Fiscal Year 2023)
Budget Amount *help
¥4,290,000 (Direct Cost: ¥3,300,000、Indirect Cost: ¥990,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Keywords精子幹細胞 / 移植 / ラット / 宿主 / 免疫不全マウス / ニッチ / 加齢
Outline of Research at the Start

本研究の目的は、ラットにおいて精子幹細胞の数と活性、幹細胞を維持する微小環境であるニッチの活性が、生涯を通じてどのように変化するか解明することである。本研究では、①生殖細胞を欠損するPrdm14欠損ラットの精子幹細胞移植における宿主としての適正評価、②コロニー形成活性と細胞動態に基づいた精子幹細胞の同定、③精子幹細胞の数・活性の成長・加齢に伴う変化の解明、④ニッチの活性の成長・加齢に伴う変化の解明、によって目標達成を目指す。本研究が達成されれば、ほ乳類の精子幹細胞システムの共通性と多様性の理解が深まり、精子幹細胞移植を他種へ応用する上で重要な知見が得られる。

Outline of Annual Research Achievements

本研究の目的は、ラットにおいて精子幹細胞の数・活性・動態と、幹細胞を維持する微小環境の活性が、生涯を通じてどのように変化するか明らかにすることである。2023年度は、生殖細胞の形成不全を呈するPrdm14欠損ラットとブスルファンの投与によって内在性生殖細胞が完全に除去された免疫不全マウスを宿主に用いて、ラット精子幹細胞の活性と動態を解析した。
ラット精子幹細胞の移植によって形成される精子形成のコロニー数を、同種間 (ラット-ラット) と異種間 (ラット-免疫不全マウス) の移植で比較した結果、両者に有意な差は認められなかった。一方、形成されたコロニーを詳細に解析した結果、異種間移植では同種間移植と比較してコロニーの長さは短く、コロニーに含まれる精子幹細胞の数は少ないことが明らかとなった。精子幹細胞は細胞質分裂が不完全であるために細胞間橋によって連結した合胞体を形成するとともに、細胞間橋がちぎれることによって合胞体の断片化が起こる。従って、不完全分裂と断片化の頻度によって合胞体の構成比が変化する。ラット精子幹細胞の移植によって形成されたコロニーにおける精子幹細胞の構成比については、同種間移植では8個以上の合胞体の割合が高かったのに対し、異種間移植では単一細胞の割合が高かった。興味深いことに、宿主ラットならびに宿主免疫不全マウスにおける精子幹細胞の合胞体の構成比は、それぞれ正常なラットと正常なマウスにおける構成比とほとんど同じであった。以上の結果より、免疫不全マウスへの異種間移植を利用してラット精子幹細胞の活性を定量的に解析することができるが、コロニーの長さや、コロニーに含まれる精子幹細胞の数と合胞体の構成比に顕著な違いが認められたことから、移植された精子幹細胞は宿主となる動物種の微小環境の影響を受けることが示唆された。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

従来計画していた生殖細胞の形成不全を呈するPrdm14欠損ラットに加えて、ブスルファンの投与によって内在性生殖細胞が完全に除去された免疫不全マウスを宿主に用いたことで、ラット精子幹細胞の活性と動態、さらには幹細胞を維持する微小環境の活性について、動物種を超えた比較解析が可能になり、興味深い結果が得られつつある。

Strategy for Future Research Activity

Prdm14欠損ラットとブスルファンの投与によって内在性生殖細胞が完全に除去された免疫不全マウスを宿主に用いて、ラット精子幹細胞の数・活性の成長・加齢に伴う変化について解析を進める。一方、ニッチの活性の成長・加齢に伴う変化については、ラットではマウスと比較して輸精管の構造が異なるために成獣での移植が技術的に困難であるため、免疫不全マウスを利用して解析を進める予定である。

Report

(2 results)
  • 2023 Research-status Report
  • 2022 Research-status Report
  • Research Products

    (1 results)

All 2023

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] レチノイン酸合成阻害剤を用いた精子幹細胞の異種間移植の効率化2023

    • Author(s)
      堀内拓海, 德島志保, 塚尾泰志, 平林真澄, 中村隼明
    • Organizer
      第116回日本繁殖生物学会大会
    • Related Report
      2023 Research-status Report

URL: 

Published: 2022-04-19   Modified: 2024-12-25  

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