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播種性血管内凝固の早期診断の確立:NETsに関連した臨床マーカーはどれか

Research Project

Project/Area Number 22K05989
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research (C)

Allocation TypeMulti-year Fund
Section一般
Review Section Basic Section 42020:Veterinary medical science-related
Research InstitutionTokyo University of Agriculture and Technology

Principal Investigator

岩永 朋子  東京農工大学, 農学部, 特任講師 (60713287)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 福島 隆治  東京農工大学, (連合)農学研究科(研究院), 教授 (10466922)
齋藤 靖生  鹿児島大学, 農水産獣医学域獣医学系, 助教 (10731581)
伊藤 隆史  熊本大学, 大学院生命科学研究部(保), 教授 (20381171)
畑井 仁  岩手大学, 農学部, 特任教授 (40566535)
高橋 雅  鹿児島大学, 農水産獣医学域獣医学系, 准教授 (40750419)
丸山 治彦  日本大学, 生物資源科学部, 准教授 (60434106)
三浦 直樹  鹿児島大学, 農水産獣医学域獣医学系, 教授 (80508036)
岡田 英志  岐阜大学, 大学院医学系研究科, 准教授 (30402176)
Project Period (FY) 2022-04-01 – 2025-03-31
Project Status Granted (Fiscal Year 2023)
Budget Amount *help
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2024: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2022: ¥2,080,000 (Direct Cost: ¥1,600,000、Indirect Cost: ¥480,000)
Keywords播種性血管内凝固(DIC) / Nets / 敗血症モデル / 血栓 / TTAS
Outline of Research at the Start

感染症などによる敗血症においては,その死亡率が高い。死亡率を上昇させる要因として,播種性血管内凝固という血液凝固異常が重要とされており,早期診断により死亡率を改善させる可能性が高い。しかし,現時点では早期診断となるマーカーが少なく,診断マーカーの確立させることが救命率上昇につながると考える。今回の研究では敗血症モデルにおいて,その重症度と血栓形成にかかわる要因の検索を比較検討し,さらに,敗血症の犬症例において,早期診断可能となるマーカーを評価する。

Outline of Annual Research Achievements

本研究は致死率の非常に高い播種性血管内凝固(DIC)における早期診断マーカーを評価するため,敗血症モデル動物を用いて,その初期の動態を解明し,早期診断につなげることが目的である。昨年度までは敗血症モデル作製で使用されるエンドトキシンであるLPSの低用量投与による変化を多角的に解明していった。このDICには好中球の血管内皮への接着が鍵であるが,それには血管内皮を覆うように存在するグリコカリックス障害が鍵であると考えられた。また,LPS投与後に白血球は減少し,血液凝固障害(凝固がしにくい)状態になるが,投与後ある一定時間がたつと凝固状態が改善することが判明した。これは回復傾向なのか,それとも血栓形成傾向なのかが不明であった。そこで,今年度はグリコカリックスの検出をするためにLPS投与後の血管内皮を電子顕微鏡にて観察し,グリコカリックスを描出し評価を行ったところ,LPS低用量投与でもグリコカリックス障害は受けていることが判明した。このことからLPS投与後に血液凝固障害が改善するような結果が得られているが,グリコカリックス障害を受けていることから血液凝固障害が改善しているのではなく,血栓傾向を示している可能性があると考えられた。一方でグリコカリックス障害を示すシンデカン1の変動は有意な差はなかった。実際の臨床ではDICを引き起こしやすい要因として感染前にグリコカリックス障害を起こしていることが予想されており,今年度はLPS投与前にエクソトキシンを複合感染させるモデルでも同様の実験を行った。グリコカリックス障害を示すシンデカン1はエクソトキシンとの複合感染モデルの方が高値を示す結果が出ている。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

新たなモデル(エクソトキシンとの複合感染モデル)を統計学的に必要なn数にそろえる必要があり,今年度はこのモデルの解析を中心に行う予定である。
同時に実臨床でもサンプリングを行う予定であるが,実臨床のサンプリングが病院内の手続きのためやや遅れている。

Strategy for Future Research Activity

エクソトキシンとの複合感染モデルにおける電子顕微鏡でのグリコカリックス障害の可視化を行う。
臨床検査でのTTASでは血栓傾向が予想されているが,病理学的に血栓が明らかでない。また循環血漿中で減少した白血球の挙動が不明のままである。これは,グリコカリックスが障害された血管内皮にNets様の形態で接着していると予想しているが,これは通常の組織検査ではグリコカリックスの描出が困難のため,電子顕微鏡検査でとらえていきたいと考えている。

Report

(2 results)
  • 2023 Research-status Report
  • 2022 Research-status Report

URL: 

Published: 2022-04-19   Modified: 2024-12-25  

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