NFkB情報伝達系が癌発症に及ぼす影響におけるNFKBIZの機能解明
Project/Area Number |
22K05998
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 42020:Veterinary medical science-related
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
森松 正美 北海道大学, 獣医学研究院, 教授 (70241370)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,820,000 (Direct Cost: ¥1,400,000、Indirect Cost: ¥420,000)
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Keywords | NFkB / BRCA2 / 乳腺腫瘍 / Ikbz / 炎症 / 遺伝性腫瘍 |
Outline of Research at the Start |
炎症やDNA損傷等の各種の刺激で活性化されるNFkB(nuclear factor kappa B)情報伝達系は、NFkB抑制タンパク質(IkB: inhibitor of NFkB)により、一般に抑制的に制御されている。ところが、NFKBIZは、NFkBを抑制したり促進したりするユニークな分子である。最近、NFKBIZがヒトの網羅的癌症例遺伝子発現解析で癌関連遺伝子の候補として注目されているが、詳細は不明である。本研究では、新規マウスモデルやイヌの乳腺腫瘍に焦点を当てて解析し、NFKBIZを中心にNFkB情報伝達系の癌発症における役割の解明を目指す。
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Outline of Annual Research Achievements |
NFkB (nuclear factor kappa B)は、ほとんどすべての細胞に存在するタンパク質複合体の転写因子ファミリーであり、炎症性サイトカインやDNA損傷ストレス等の刺激により活性化されて標的タンパク質の発現を促進または抑制する。標的遺伝子は多岐 にわたって機能し、炎症反応や細胞増殖、腫瘍形成などの多彩な生命現象と密接に関係する。本研究の目的は、新規の遺伝子改変マウスを作製して新しいモデル動物を確立するとともに、イヌの乳腺腫瘍細胞株や症例を解析して乳腺腫瘍の発症機構を解明することとした。特に、研究代表者らが過去に発見し、最近、がん関連遺伝子の候補として注目されているNFKBIZや、NFkB標的遺伝子群の発現量を変化させるがん抑制遺伝子であるBRCA2に焦点を当てた。 NFKBIZの癌関連遺伝子としての役割をin vivoで解明するため、新規の遺伝子改変マウスの開発を試みた。今年度は、新規マウス開発のためのベクター等の準備と、代表者らが以前に開発した同遺伝子改変マウスの固体化準備を行なった。 イヌの乳腺腫瘍におけるNFKB情報伝達系の役割、特にBRCA2発現への影響を調べることを試みた。今年度は、各種のイヌ乳腺腫瘍細胞株の性状を、BRCA2発現や、それに結合するDNA損傷修復組換え酵素であるRad51の発現解析を中心に行なった。解析した6種の細胞株でBRCA2のプロモーター配列変異や発現量の違い等が明らかになった。今年度の解析では、発現量に影響するプロモーター変異は特定できなかった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
参考にした先行研究報告論文の記載通りの条件で遺伝子発現解析を行なったところ、結果の再現性が思わしくなく、実験条件を再検討するために時間を要したり、新型コロナウイルス感染症の影響等で研究協力者との打ち合わせや実験の準備、実験の実施が思ったとおりに進められなかったことが主な原因だと考えています。
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Strategy for Future Research Activity |
NFKBIZの癌関連遺伝子としての役割をin vivoで解明するため、新規の遺伝子改変マウスの開発を進める。ゲノム編集により新規系統の樹立を試みる。 イヌ乳腺腫瘍細胞株や症例を対象としてNFkB情報伝達系関連ぶんし、特にNFKBIZの発現や変異を解析するとともに、細胞株に変異を導入して細胞増殖やBRCA2発現への影響を調べる。
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Report
(1 results)
Research Products
(6 results)
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[Journal Article] In vitro anticancer effects of alpelisib against PIK3CA-mutated canine hemangiosarcoma cell lines2022
Author(s)
Maeda M, Ochiai K, Michishita M, Morimatsu M, Sakai H, Kinoshita N, Sakaue M, Onozawa E, Azakami D, Yamamoto M, Ishioka K, Sadahira T, Watanabe M, Tanaka Y.
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Journal Title
Oncology Reports
Volume: 47
Issue: 4
Pages: 84-84
DOI
Related Report
Peer Reviewed / Open Access
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