Project/Area Number |
22K06166
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 43040:Biophysics-related
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Research Institution | Ritsumeikan University |
Principal Investigator |
吉澤 拓也 立命館大学, 生命科学部, 講師 (50779056)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松村 浩由 立命館大学, 生命科学部, 教授 (30324809)
田中 俊一 京都府立大学, 生命環境科学研究科, 准教授 (70591387)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2023-03-31
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Project Status |
Discontinued (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2024: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
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Keywords | 相分離調節 / RNA結合タンパク質 / Karyopheri-βs |
Outline of Research at the Start |
RNA結合タンパク質は、転写やスプライシングなどに重要であることがわかっているものの、具体的な機能が不明であるものも多く存在する。単独では特定の構造を持たない天然変性領域を持つものが多く、特徴的なリピート配列も見られる。そうした領域はRNAとの結合能に加え、高い相分離性を示すことから、RNA結合タンパク質の中には、相分離により場をつくるものがあることが明らかとされた。本研究ではこうしたRNA結合タンパク質の相分離を調節するKaryopherin-β2に着目をし、リピート配列との相互作用を介した相分離の調節機構を生物物理学的に明らかにすることを目指す。
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Outline of Annual Research Achievements |
生命の液-液相分離の発見に伴い、タンパク質の新しい見方として相分離が定着しつつある。特に、RNA結合タンパク質に分類されるものは、特定の構造を持たない天然変性領域を持つものが多く、その相分離性について盛んに研究が進められている。なかでも、アルギニンーグリシンの繰り返し配列(RGリピート)は相分離性RNA結合タンパク質に頻出し、相分離に寄与することが知られている。 核内で局在するRNA結合タンパク質はKaryopherin-βタンパク質と呼ばれる一群の核内輸送受容体によって核内へと輸送される。Karyopherin-βタンパク質は核移行シグナル配列を認識し核内輸送を行うが、これまでに我々はKaryopherin-β2がRGリピート配列に対する結合能も有することを明らかとしてきた。本研究ではKaryopherin-βタンパク質とRNA結合タンパク質のRGリピートとのさらに詳細な相互作用解析から、RGリピートとの相互作用を介した相分離制御機構を明らかにすることを目的とする。 これまでにN末端とC末端に異なる蛍光タンパク質を付加したRNA結合タンパク質を調製し、蛍光共鳴エネルギー移動法を利用した解析を行った。その結果、Karyopherin-βタンパク質の有無によって蛍光パターンに変化が見られ、Karyopherin-β2はRNA結合タンパク質に構造変化をもたらすことが示唆された。RNA結合タンパク質にKaryopherin-β2が結合した状態を捉えるため、高速原子間力顕微鏡を用いた動態解析にも着手し、観察条件の検討を進めた。
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