Project/Area Number |
22K06238
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 44020:Developmental biology-related
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Research Institution | Suntory Foundation for Life Sciences |
Principal Investigator |
高瀬 悠太 公益財団法人サントリー生命科学財団, 生物有機科学研究所・統合生体分子機能研究部, 研究員 (70756478)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2022: ¥2,080,000 (Direct Cost: ¥1,600,000、Indirect Cost: ¥480,000)
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Keywords | 血管リモデリング / マイクロ流体デバイス / 培養血管内皮細胞 / 腸オルガノイド / 組織間相互作用 / トリ胚 / 血流刺激 / 生体内血管リモデリング / 血管階層性 / ALK1 / 血流ずり応力 |
Outline of Research at the Start |
血管ネットワークは「動脈-毛細血管-静脈」という連続した血管構造からなる『血管階層性』を持って全身に分布し、酸素や栄養素などを各組織に供給することで高次生命活動を支える。しかし、この血管階層性を支える中核的ステップである血管リモデリング機構の全体像はいまだ解明されていない。申請者は、トリ胚に注目した独自の生体内解析系を確立し、血流刺激に応じた細胞の挙動変化やTGF-βI型受容体ALK1が血管リモデリングを牽引することを見出してきた。そこで本研究では、ALK1を介した血流刺激に対する内皮細胞の感知応答機構を明らかにし、階層性をもった血管構造の確立機構の包括的理解を目指す。
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Outline of Annual Research Achievements |
トリ胚血管網を用いた生体内解析系に代わるin vitro解析系として、マイクロ流体デバイスと培養血管内皮細胞とを組み合わせた解析系の確立を継続し、動脈・静脈・リンパ管系それぞれの血管内皮細胞についてマイクロ流体デバイス内においてリモデリング前の原始血管網に似た血管構造を作らせる条件を見出した。また、血管と周辺組織との相互作用による形態形成機構に関する解析結果の学会発表やこれまでのトリ胚血管研究の成果に関する日本語総説の執筆を行った。この他、現所属機関におけるテーマ材料である腸上皮組織の恒常性解析手法に関する論文作成などに従事した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
昨年度からの継続として、マイクロ流路を持つ3次元細胞培養デバイス(マイクロ流体デバイス)と培養血管内皮細胞とを組み合わせた解析系の検討を進めた。そして、動脈・静脈・リンパ管系それぞれの血管内皮細胞について、マイクロ流体デバイス内においてリモデリング前の原始血管網に似た血管構造を作らせる条件を見出した。また、血管とその周辺組織との相互作用による形態形成機構の解析モデル(前肢形態形成過程における筋分離)に関する解析を共同研究者と実施し、その成果を日本解剖学会全国学術集会にて発表した。この他、これまでのトリ胚血管研究の成果に関する日本語総説を執筆した。 それ以外の研究成果として、現所属機関における主研究テーマである腸上皮組織の恒常性維持機構について、これまで再現性の高い手法が確立されていなかったマウス小腸2D単層オルガノイド作製法を確立し、論文としてまとめた。さらに本手法を発展させ、各小腸領域(特に十二指腸/空腸)に特異的な性質を示す2D単層オルガノイドの作製条件も見出しつつある。
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Strategy for Future Research Activity |
今年度は、マイクロ流体デバイスと培養血管内皮細胞とを組み合わせたin vitro解析系を用いて、デバイス内への培地灌流の有無による血管網のリモデリングへの影響を調べる計画を予定している。また、共同研究者と実施している筋分離における血管と周辺組織との相互作用に関する解析結果を研究成果として論文化する予定である。
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