摂食行動による情動神経回路の応答とストレスによる回路機構変容の解析
Project/Area Number |
22K06483
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 46030:Function of nervous system-related
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
上田 修平 名古屋大学, 環境医学研究所, 助教 (10769037)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
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Keywords | 扁桃体中心核 / 摂食行動 / 情動 / in vivo カルシウムイメージング / ストレス |
Outline of Research at the Start |
摂食行動は、生命活動を行う上で必要なエネルギーや栄養素を摂取するための恒常的摂食に、味覚、嗅覚、視覚など外的刺激に誘発された情動変化による快楽的(もしくは情動的)摂食が相互作用して行われると考えられている。近年、摂食行動に異常を示す「摂食障害」が増加傾向にあり、その一因には社会的なストレスが関わっていると考えられていることから、本研究では、ストレスによる摂食調節神経回路機構破綻のメカニズム解明を行う。
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Outline of Annual Research Achievements |
摂食行動は、生命活動を行う上で必要なエネルギーや栄養素を摂取するための恒常的摂食に、味覚、嗅覚、視覚など外的刺激に誘発された情動変化による快楽的(もしくは情動的)摂食が相互作用して行われると考えられている。近年、摂食行動に異常を示す「摂食障害」が増加傾向にあり、その一因には社会的なストレスが関わっていると考えられているが、ストレスがどのように神経回路機能に影響を与え、摂食行動の異常につながるかは未解明な部分が多い。本研究では、情動の中枢である扁桃体にフォーカスし、未だ不明な点が多い快楽的摂食調節における情動神経回路の役割、また、ストレスによりその神経回路機構がどのように破綻し摂食行動の異常につながるかを明らかにすることを目的としている。 今年度は、扁桃体の中でも出力核にあたる扁桃体中心核において、扁桃体中心核に存在するPrkcd陽性細胞、Sst陽性細胞、Crh陽性細胞を対象にin vivoカルシウムイメージングを行い、各種細胞において情動変化をもたらす嗜好性の高い味質、忌避反応を引き起こす味質に応答する細胞が存在することを明らかにした。また摂食時に神経活動が亢進し、かつ嗜好性の高い味質物質にも応答する扁桃体中心核の特定の神経細胞について、その活動変化が、摂食行動にどのような影響を与えるかを明らかにするため、光遺伝学を用いた神経回路操作に着手した。次年度以降は摂食行動評価に用いる実験のセットアップの修正を行い、神経回路操作の影響の評価を行う。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
in vivoカルシウムイメージングによる神経活動計測のデータ取得、解析は順調に進んでおり、各種味質物質に対する応答について、論文にまとめ発表した。引き続き摂食時の神経活動変化についても解析を進める。また、光遺伝学による神経回路操作にも着手した。光遺伝学や薬理遺伝学による回路操作による摂食行動の変化を評価するため、実験のセットアップを一部見直す必要が出てきたが、大きな予定の変更は必要ないため、研究計画全体としては順調に進捗している。
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Strategy for Future Research Activity |
in vivoカルシウムイメージングによる神経活動計測については、引き続き取得したデータの解析を進めると同時に、ストレス負荷時の摂食、味質応答のデータ取得を行う。 また、摂食行動評価に用いる実験のセットアップを整え、光遺伝学的操作や薬理遺伝学的操作にともなう摂食行動変化の解析を行う。
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Report
(1 results)
Research Products
(5 results)