Project/Area Number |
22K06648
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 47040:Pharmacology-related
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Research Institution | Health Sciences University of Hokkaido |
Principal Investigator |
町田 拓自 北海道医療大学, 薬学部, 准教授 (90433424)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
飯塚 健治 北海道医療大学, 薬学部, 教授 (10344467)
町田 麻依子 北海道科学大学, 薬学部, 准教授 (50347788)
平出 幸子 北海道医療大学, 薬学部, 助教 (50709277)
山本 隆弘 北海道医療大学, 薬学部, 助手 (50937125)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,030,000 (Direct Cost: ¥3,100,000、Indirect Cost: ¥930,000)
Fiscal Year 2025: ¥520,000 (Direct Cost: ¥400,000、Indirect Cost: ¥120,000)
Fiscal Year 2024: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
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Keywords | 圧力ストレス / 脳卒中易発症高血圧自然発症ラット / Bax / Bcl-2 / 血管平滑筋細胞 / miRNA / ドコサヘキサエン酸 / 高血圧 |
Outline of Research at the Start |
本研究は、収縮期高血圧を擬似的に再現した圧力ストレスによる血管平滑筋細胞の機能変化におけるmiRNAの関与を明らかにし、さらに圧力ストレス環境下でのDHAによる血管平滑筋細胞機能改善作用へのmiRNAの寄与を明らかにすることを目的とする。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、収縮期高血圧を擬似的に再現した圧力ストレスを培養血管平滑筋細胞に負荷することで、高血圧モデル血管細胞を作製し、高血圧環境でのmiRNA発現変動並びにドコサヘキサエン酸(DHA)の効果を明らかにすることを目的としている。具体的な検討項目の一つとして、高血圧モデル血管細胞においてmiRNA発現変動と細胞増殖・アポトーシスへの関係を明らかにすることを目的としていた。我々は、令和4年度の研究において、収縮期高血圧を想定した圧力負荷が、高血圧モデルラット(SHRSP)由来血管平滑筋細胞のmiR-26a及びmi-155発現を増加することを明らかにした。令和5年度ではアポトーシス関連タンパク質発現と圧力ストレスの関係について検討した。その結果、収縮期高血圧を想定した圧力負荷は、正常血圧ラット(WKY)及びSHRSP由来血管平滑筋細胞においてアポトーシスを促進する因子Bax及びアポトーシスを抑制する因子Bcl-xL、Bcl-2タンパク質及びmRNA発現に有意な影響を与えなかった。肺組織においてはリポポリサッカライド刺激によりBax及びBcl-2発現変動機序にmiR-26aが深く関与していることが報告されている。本研究ではまた、上記圧力負荷は、インターロイキン-1beta (IL-1b)刺激によって変動したBax, Bcl-2 mRNA発現にも影響を与えないことを明らかにした。従って、アポトーシス関連遺伝子に与えるmiR-26aの影響は、細胞種によって異なる可能性を見出した。 今後、実験的高血圧モデル血管細胞及び遺伝的高血圧モデル血管細胞にDHAを処理することでmiRNA発現がどのように変動するか、またDHA存在下においてアポトーシス関連タンパク質発現が変動を受けるかを引き続き検討する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
令和5年度は、血管平滑筋細胞のmiR-26a、miR-155発現とアポトーシス関連タンパク質発現との関連を探るべく、圧力負荷細胞とSHRSP由来細胞を用いて検討を行った。先行研究において肺組織においてmiR-26aがアポトーシス関連タンパク質(Bax、Bcl-2)発現に大きく関わっていることから、本実験系において圧力ストレスとアポトーシス関連タンパク質発現の関係を明らかにすることを試みた。その結果、圧力ストレスは、これらに影響を与えなかった。なお、本実験系において、類似した生理作用を有するアポトーシス抑制性タンパク質Bcl-xL発現及びBcl-2発現がIL-1b刺激によって異なる調節を受けることを明らかにした。
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Strategy for Future Research Activity |
引き続き当初の計画通りに遂行していくことを基本とする。現在、令和4年度より引き続き、初代培養細胞にmiRNA mimic及びinhibitorを導入する効果的な方法を検討中である。導入細胞を作製した後は、その細胞機能を解析することで、miRNAの役割を明らかにする予定である。
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