Project/Area Number |
22K06659
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 47040:Pharmacology-related
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Research Institution | Akita University |
Principal Investigator |
田頭 秀章 秋田大学, 医学系研究科, 准教授 (90735028)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岩本 隆宏 福岡大学, 医学部, 教授 (20300973)
沼田 朋大 秋田大学, 医学系研究科, 教授 (20455223)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,820,000 (Direct Cost: ¥1,400,000、Indirect Cost: ¥420,000)
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Keywords | TRPチャネル / イオン輸送体 |
Outline of Research at the Start |
TRPM6/7は生体内にユビキタスに発現しており、様々な臓器において生体機能の調節・維持に必須のマグネシウムイオン(Mg)動態制御に関与する。生体内Mgの代謝異常は、低Mg血症、高Mg血症により様々な疾患が誘発され、中には心血管疾患等、人類の生命を脅かす疾患も含まれる。しかしながら、Mg代謝異常による心血管病態発症の詳細な機序は未だ不明である。本研究では、各種臓器特異的TRPM6/7機能抑制(M6/7DN)マウスを作製し、TRPM6/7の生体内Mg動態への関与を明らかにする。また、Mg代謝異常に基づく血管疾患発症機序を明らかにし、TRPM6/7を標的とした新規治療法の確立を目指す。
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Outline of Annual Research Achievements |
TRPM6/7は、生体内にユビキタスに発現しているMg透過性陽イオンチャネルである。MgはDNA/蛋白合成、生体エネルギー代謝、酵素活性など様々な生体機能の調節・維持に必須の2価カチオンであり、生体内Mg濃度はTRPM6/7等のMgチャネル・輸送体により巧みに制御されている。Mg代謝異常(低Mg血症、高Mg血症)は、様々な疾患を誘発することが知られており、中には高血圧、動脈硬化などの血管疾患や腎疾患等、人類の生命を脅かす疾患も含まれる。しかしながら、生体内Mg恒常性の破綻による循環器疾患発症の詳細な機序は不明である。本研究では、TRPM7を介した循環器疾患発症機序を明らかにし、TRPM7を標的とした新規治療法の確立を目指す。 本年度は、昨年度個体化に成功したTRPM7遺伝子改変マウスを用いて、循環器疾患モデルの作成を行った。興味深いことに、TRPM7遺伝子改変マウスを用いて、ある循環器疾患モデルを作成すると、野生型マウスと異なるフェノタイプを示すことが明らかとなった。細胞系においてもTRPM7ノックダウンおよび過剰発現系の検討を進めており、今後は、TRPM7を介した病態機序の解明を進めていく。また、他のTRPMファミリー遺伝子改変マウスの解析を行っており、こちらもある循環器疾患モデルを作成すると、野生型マウスと異なるフェノタイプを示すことが明らかとなった。現在、この遺伝子改変マウスより標的臓器細胞を単離・培養し、病態機序を解明すべく解析を進めており、来年度も引き続き実施予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
前述の通り、TRPM7遺伝子改変マウスを用いて、ある循環器疾患モデルを作成すると、野生型マウスと異なるフェノタイプを示すことが明らかとなっている。また、他のTRPMファミリー遺伝子改変マウスの解析からも、TRPMチャネルは新規循環器疾患治療標的となる可能性を見出している。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は、TRPM7遺伝子改変マウス、他のTRPMファミリー遺伝子改変マウスおよび細胞実験系を用いて、TRPMチャネルを介した循環器疾患発症機序の解明を進めていく予定である。
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