睡眠サイクルを考慮した経鼻脳薬物送達法の構築及び神経変性疾患治療戦略への応用
Project/Area Number |
22K06709
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 47060:Clinical pharmacy-related
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Research Institution | University of Toyama |
Principal Investigator |
井上 大輔 富山大学, 学術研究部薬学・和漢系, 助教 (50550620)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2023: ¥390,000 (Direct Cost: ¥300,000、Indirect Cost: ¥90,000)
Fiscal Year 2022: ¥2,730,000 (Direct Cost: ¥2,100,000、Indirect Cost: ¥630,000)
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Keywords | 経鼻投与 / 神経変性疾患 / 睡眠サイクル / 脳内薬物送達技術 / 中枢薬物送達 / nose to brain |
Outline of Research at the Start |
現在、高い医療ニーズを有する中枢神経系疾患領域は、医薬品開発の中核となっている。本研究では、中枢神経系疾患治療薬の開発において課題となる脳内薬物送達性を改善でき得る鼻腔から脳への直接的薬物送達法を基盤とした神経変性疾患の根治的治療薬の開発を目指す。特に本研究では、経鼻脳内薬物送達性に対する睡眠サイクルの影響を解明し、考慮することで、臨床適用可能な経鼻脳内薬物送達法の開発を試みる。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、鼻から脳への直接的薬物送達経路(NTB経路)を利用した神経変性疾患に対する新規治療薬開発を目指して、効率的なNTB薬物送達技術の構築を試みた。本研究では特に、NTB経路を介した脳への薬物送達性に対する生理機能の影響を解明することを目的として種々検討を行った。過去の検討から、NTB経路を介した脳内薬物送達効率が睡眠時に向上することを見出しており、本検討では生理機能として睡眠サイクルの影響の解明を目指す。 本年度の検討では、睡眠機能を維持した状態で経鼻投与を行う評価法およびその手技はこれまでに全く報告されていないため、まず、睡眠サイクルに合わせた経鼻投与法の確立及び睡眠下での脳内薬物動態を観察できる評価法の考案を試みている。現在、睡眠モニタリング機器を導入し、本研究への応用を検討している段階であり、自然睡眠サイクルを妨げない経鼻投与法及び観察評価法の構築を進めている。 一方、本研究では、経鼻投与型製剤の神経変性疾患に対する治療薬への応用を目指していることから、神経変性疾患治療に資する抗炎症薬の固形製剤化研究を並行して検討した。粉末製剤、薄膜製剤、粘性製剤など、種々製剤を調製し、本研究で構築した鼻腔内環境を模倣したin vitro溶出性評価システムを利用して経鼻投与型製剤に適した製剤最適化を行った。本結果から、鼻から脳への薬物移行性を向上させた粉末製剤の開発に成功した。今後は、本研究で得られたNTB経路を介した脳への効率的薬物送達能を実装した粉末製剤を用いて検討を行うとともに、生理機能の影響を解明し考慮することで、より高効率なNTB薬物送達技術を確立する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
申請時からの所属機関の異動に伴う実験施設及び実験環境の整備を行う必要があったこと、これまでに報告の無い新規評価法構築の必要性があることから予備検討に時間を要したことから、研究活動が遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
新規評価法の構築のため予備的検討に費やす時間を要したが、評価法についてある程度の方向性が示されたことから、今後、本研究計画を遂行できる環境が揃いつつある。今後は製剤研究及び薬物動態解析、薬理学的検討を並行して遂行することで、研究の更なる効率化による研究推進をはかる。効率化、最適化による研究推進を試みることで、当初計画の通りに本研究を遂行、完了させる予定である。
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Report
(1 results)
Research Products
(3 results)