睡眠時無呼吸症候群モデルラット頸動脈小体のグルタミン酸受容体による長期増強機構
Project/Area Number |
22K06813
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
|
Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 48010:Anatomy-related
|
Research Institution | Iwate Medical University |
Principal Investigator |
横山 拓矢 岩手医科大学, 医学部, 准教授 (70772094)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
齋野 朝幸 岩手医科大学, 医学部, 教授 (40305991)
東尾 浩典 岩手医科大学, 教養教育センター, 准教授 (50342837)
|
Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
|
Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
|
Budget Amount *help |
¥4,290,000 (Direct Cost: ¥3,300,000、Indirect Cost: ¥990,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,950,000 (Direct Cost: ¥1,500,000、Indirect Cost: ¥450,000)
|
Keywords | 頸動脈小体 / グルタミン酸 / 睡眠時無呼吸症候群 / グルタミン酸受容体 |
Outline of Research at the Start |
慢性間欠的低酸素曝露により睡眠時無呼吸症候群(SAS)のモデル動物を作製し、頸動脈小体に生じるグルタミン酸受容体の発現増強を捉える。イメージング解析により、NMDA受容体の活性化とAMPA受容体数の増加に起因する化学受容細胞の興奮増強を明らかにする。グルタミン酸受容体依存的に頸動脈洞枝の感覚性長期増強が生じることを立証する。これらの解析から、SASモデル動物の頸動脈小体におけるグルタミン酸受容体による長期増強発現機構を解明する。
|
Outline of Annual Research Achievements |
間欠的低酸素曝露装置を製作し、睡眠時無呼吸症候群のモデルラットを作製した。窒素と空気(21%酸素)を交互に流入させる密閉チャンバーでラットを飼育した。1時間当たり約12回の間欠的低酸素刺激(5%酸素)をラットの睡眠時間(明期)に1日8時間(午前9時~午後5時)、2週間継続した。室内気で同期間飼育したラットを対照群とした。曝露後、頸動脈小体を採取し、その凍結切片を作製した。モデルラットの頸動脈小体におけるグルタミン酸受容体の機能的意義を明らかにする目的で、免疫組織化学法によって凍結切片におけるGluN2A, 2BおよびGluA1型グルタミン酸受容体の発現増強を解析し、対照群と比較した。しかしながら、受容体の発現に変化は認められなかった。また、モデルラットの頸動脈小体においてP2X3型ATP受容体陽性反応を示す感覚神経終末の分布状況を対照群と比較したが、変化は認められなかった。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
頸動脈小体の感覚神経終末にVGLUT2に加えて、開口放出に関わるSNARE蛋白群(SNAP25, Syntaxin1, VAMP2)、小胞カルシウムセンサーSynaptotagmin-1が局在することが分かった。以上の結果から、感覚神経終末が興奮に応じてグルタミン酸を開口放出している可能性が高まった。一方で、モデルラット頸動脈小体の感覚神経に生じる感覚性長期増強発現機構にグルタミン酸が関与していることを未だ明らかにできていない。
|
Strategy for Future Research Activity |
曝露期間を検討すると共に、電子顕微鏡法による感覚神経終末-化学受容細胞間に認められるシナプスの形態変化を解析する。また、グルタミン酸受容体やシナプス機能修飾に関わる分子の発現変化を解析する。
|
Report
(1 results)
Research Products
(1 results)