Project/Area Number |
22K06829
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
|
Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 48020:Physiology-related
|
Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
大河内 善史 大阪大学, 大学院医学系研究科, 准教授 (90435818)
|
Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
|
Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
|
Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
|
Keywords | プロトンチャネル / 酸化ストレス / グリコシル化 / NADPHオキシダーゼ / pH / 膜電位 |
Outline of Research at the Start |
電位依存性プロトンチャネル(Hv1/VSOP)は活性酸素の産生を抑制する機能を持つ。Hv1/VSOPが機能しないマウスは、貪食細胞(肝クッパー細胞)が作る活性酸素の量が野生型よりも増える結果、高血糖を自然発症する。すなわち、Hv1/VSOPは糖尿病を抑制する機能を持つ可能性を示唆する。また、Hv1/VSOPは好中球において作られる活性酸素を抑制して走化性を抑制する機能を持つことから、炎症抑制作用が示唆される。本研究では、Hv1/VSOPが糖尿病や炎症を抑制する機能について調べ、活性酸素により誘導されると考えられている糖尿病や炎症の疾患の発症機序の解明を目指す。
|
Outline of Annual Research Achievements |
Hv1/VSOPによる酸化ストレスを制御する機構を明らかにするために、前年度に引き続き、Hv1/VSOPがNADPHオキシダーゼを制御する機構に着目して実験を行った。WTとHv1/VSOP-KOマウスから単離した好中球の細胞膜上に局在するNADPHオキシダーゼの量を、無刺激条件下において、ビオチン化法による膜表面に局在するNADPHオキシダーゼを回収することで調べた。その結果、非常に弱いがNADPHオキシダーゼのシグナルを検出することができた。 Hv1/VSOPの酸化抑制機能を調べる目的で、ウニHv1/VSOPに着目した。ウニHv1/VSOPは哺乳類を含めた他の生物とは異なり、N-結合型グリコシル化に必須のコンセンサス配列を持っていることから、グリコシル化を指標に酸化ストレス制御機構を明らかにできるのではないかと考えた。これまでウニHv1/VSOPがグリコシル化されることは示されていなかったことから、HEK細胞に発現させて糖鎖修飾の有無を確認した。糖鎖切断酵素の有無、グリコシル化されるアミノ酸部位に変異を導入した変異体を用いた実験から、ウニHv1/VSOPがグリコシル化されることが分かった。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
無刺激条件下での好中球における膜表面に局在するNADPHオキシダーゼを検出することができたため。ウニHv1/VSOPがグリコシル化されることが分かったため。
|
Strategy for Future Research Activity |
引き続き、WTおよびHv1/VSOP-KOマウスから単離した好中球を用いて、膜表面に局在するNADPHオキシダーゼの量を定量する。ウニHv1/VSOPについてグリコシル化がチャネル活性に与える影響を調べる。
|