Project/Area Number |
22K06974
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 49020:Human pathology-related
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Research Institution | Aichi Cancer Center Research Institute |
Principal Investigator |
細田 和貴 愛知県がんセンター(研究所), がん情報・対策研究分野, 研究員 (00728412)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
清水 泰博 愛知県がんセンター(研究所), 分子腫瘍学分野, 研究員 (40470166)
田口 歩 愛知県がんセンター(研究所), 分子診断TR分野, 分野長 (50817567)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥4,030,000 (Direct Cost: ¥3,100,000、Indirect Cost: ¥930,000)
Fiscal Year 2024: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2023: ¥2,860,000 (Direct Cost: ¥2,200,000、Indirect Cost: ¥660,000)
Fiscal Year 2022: ¥520,000 (Direct Cost: ¥400,000、Indirect Cost: ¥120,000)
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Keywords | 膵癌 / 粘液癌 / KRAS / 融合遺伝子 / RNAシーケンス |
Outline of Research at the Start |
KRAS変異(-)膵癌は非常に稀で、その分子異常は不明な点が多い。本研究ではKRAS変異陰性頻度の高いコロイド癌(粘液癌)、およびその前駆病変である腸型IPMNに焦点をあてる。申請者は先行研究においてコロイド癌、腸型IPMNのうちKRAS変異(-)症例に3種類の融合遺伝子を見出しており、コロイド癌には独自のドライバー分子異常が集積しているとの仮説を立てている。まずKRAS変異(-)のコロイド癌、腸型IPMNを集積し、次世代シーケンスやin situ解析を行いてその分子異常を解析することで「IPMN⇒コロイド癌」の段階的腫瘍進展における融合遺伝子の探索とその腫瘍発生における意義を明らかにする。
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Outline of Annual Research Achievements |
令和4年度は研究に使用する症例の集積を行った。対象としている膵臓Mucinous carcinomaは稀な腫瘍であり、当院でも適格症例が5例ほどしかない。従って、目標症例数30に達するために多施設共同研究を行うことを計画した。具体的には日本膵臓学会の部会において、参加12施設にアンケート調査を行い適格となる症例の有無について調査した。その結果、2023年3月の時点で8施設から可能性のある症例(約20症例)の返事を頂いた。これ以外にも膵臓癌手術のhigh volume centerに参加を呼びかけている(3施設)。 その他、IRB文書の整備、実験に必要な試薬の準備を進めている。なお、令和4年度に、RNAシーケンスに重要な試薬の供給が停止しており(代理店の試薬取り扱いが中止となったため)、その再開を待っているが、代替となる試薬あるいは解析方法の変更の検討も行っている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
稀な症例のため、その集積に時間がかかっている。症例の集積のために他施設共同研究を計画することになり、施設の選定とアンケート調査、他施設共同研究用IRB審査の準備などにも時間がかかっている。 RNAシーケンス用の試薬を取り扱う代理店が、その試薬の取引を中止している。本年度内に別の代理店による取引の再開を期待するが、現時点では目途が立っていない。
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Strategy for Future Research Activity |
上記の通り、他施設共同研究の開始のためのIRB審査と送付の依頼、受け取った試料からの解析が本年度の研究の主な内容となる。解析には、標本の病理解析とデーターベースの作成、核酸の抽出と品質の検定、遺伝子解析を行う。 PDXモデルの作成においては、本年度にも1,2例の外科切除材料からの細胞採取を見込んでいる。
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