Project/Area Number |
22K06979
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 49020:Human pathology-related
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Research Institution | Tottori University |
Principal Investigator |
經遠 智一 鳥取大学, 医学部, 助教 (60730207)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,950,000 (Direct Cost: ¥1,500,000、Indirect Cost: ¥450,000)
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Keywords | 高尿酸血症 / ヒト / 血管内皮細胞 / 尿酸塩結晶 / インフラマソーム |
Outline of Research at the Start |
高尿酸血症による病態の原因の一つに、尿酸塩結晶がある。尿酸塩結晶の生成は関節部に限られ、そこに存在するマクロファージがとりこむことによって炎症反応が引き起こされると考えられているが近年、尿酸塩結晶は大動脈等、関節以外にも見られることが確認された。よって、高尿酸円結晶が関節以外、例えば、血管に悪い影響を及ぼすかを調べるために、ヒトの血管内皮細胞を用いて実験を行い、どのような変化が起こるのかを調べる。
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Outline of Annual Research Achievements |
高尿酸血症による病態の原因の一つに、尿酸塩結晶がある。尿酸塩結晶の生成は関節部に限られ、そこに存在するマクロファージ等の貪食細胞が貪食することによって炎症反応が引き起こされると考えられている。しかし近年、尿酸塩結晶は大動脈等、関節以外にも見られることが確認された。更に我々は、関節以外に存在する線維芽細胞や血管内皮細胞でも尿酸塩結晶の取り込みを示唆するデータを得ている。そこで、本研究では、高尿酸血症によって生じる尿酸塩結晶の関節以外の部位での影響を、血管内皮細胞を取り掛かりとして検討することを目的とする。 本年度はヒト血管内皮細胞(HUVEC)を用いて、尿酸塩結晶添加実験を行った。添加した結晶が取り込まれていることはフローサイトメーターのサイドスキャッターが上昇することから検討した。また、この現象はHUVECのみならず、ヒト大動脈内皮細胞(HAoEC)によっても同様の減少が見られることを確認し、より広範囲な血管内皮細胞で起こっている可能性を示唆するデータが得られた。その際、500ug/mlでは細胞死が引き起こされ、125ug/mlでは細胞死に至らなかった。この尿酸塩結晶の取り込みがマイクロピノサイトーシスを一部介していることを阻害剤の添加によって明らかにした。 細胞死に関して、パイロプトーシスであると仮定して、パイロプトーシスを阻害するCaspase阻害薬を添加したが、細胞死を止めることはできなかったため、何らかの別の要因で細胞死が起こっていることが示唆された。 さらに、細胞死が起こらない125ug/mlの尿酸塩結晶添加によってどのような遺伝子変化があるかをRNA-seqによって明らかにした。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初計画していた実験は概ね行い、細胞死がパイロプトーシスではなさそうであることを明らかにした。RNA-seqのデータの取得、及び、その確認のためのリアルタイムPCR実験も実行中である。さらに、取り込み方法が、一部マイクロピノサイトーシスによることを明らかにできたことは予想外の進展であった。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は、RNA-seqデータから示唆されたケモカインの上昇とそれによるヒト末梢血細胞の遊走を検討する予定である。ヒト末梢血細胞の遊走が見られ、どのような細胞が遊走を惹起されるかを検討した後、論文投稿予定である。
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