甲状腺濾胞性腫瘍の術前細胞診断を可能とする53BP1発現型の定量解析
Project/Area Number |
22K06982
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 49020:Human pathology-related
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
松田 勝也 長崎大学, 原爆後障害医療研究所, 准教授 (20380967)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉浦 孝一郎 長崎大学, 原爆後障害医療研究所, 教授 (00304931)
中島 正洋 長崎大学, 原爆後障害医療研究所, 教授 (50284683)
光武 範吏 長崎大学, 原爆後障害医療研究所, 教授 (50404215)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2025: ¥130,000 (Direct Cost: ¥100,000、Indirect Cost: ¥30,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,820,000 (Direct Cost: ¥1,400,000、Indirect Cost: ¥420,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,950,000 (Direct Cost: ¥1,500,000、Indirect Cost: ¥450,000)
Fiscal Year 2022: ¥260,000 (Direct Cost: ¥200,000、Indirect Cost: ¥60,000)
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Keywords | 甲状腺 / 濾胞性腫瘍 / 術前診断 / 細胞診 / 53BP1 / ゲノム不安定性 / DNA損傷応答 / p53 binding protein-1 |
Outline of Research at the Start |
甲状腺濾胞性腫瘍の術前診断は極めて困難で、切除範囲の決定を左右する術前診断法の創出は喫緊の重要課題である。我々は腫瘍細胞の普遍的特性であるゲノム不安定性に着目し、in situでのDNA損傷応答分子53BP1(p53 binding protein-1)発現様式の変化が腫瘍の悪性度や予後と関連することを明らかにしており、特に悪性度の鑑別の点で、濾胞性腫瘍の術前診断への応用に画期的な成果が期待できる。本研究では、53BP1発現型解析により濾胞性腫瘍が高精度に診断できるかを解明し、さらにその遺伝子変異の特徴と53BP1発現型との関係を解明する。
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Outline of Annual Research Achievements |
【目的】本研究では、術前の穿刺吸引細胞診(液状化細胞診)検体における53BP1発現型解析結果と甲状腺濾胞性腫瘍診断の関連性を明らかにする。さらに各症例毎の遺伝子変異の特徴と53BP1発現型との関係を解明する。特にDNA損傷応答関連分子の遺伝子異常との関係を明らかにすることで、53BP1発現異常の誘導機序を考察する。 【方法】臨床的に濾胞性腫瘍が疑われ採取された穿刺吸引細胞診検体(細胞診実施後の残余検体)を収集し、盲検的前向き解析を行う。 53BP1発現型解析:細胞診用固定液に保存された検体を用いて、53BP1とKi-67による蛍光二重免疫細胞化学を実施し、画像解析ソフトにより定量的に解析する。53BP1発現型と術後病理診断結果とを突合し、分類された各パターンに最適な重み付け(係数)を決定するため、ロジスティック回帰モデルを用い、最適な診断予測モデルを構築し、診断精度を算出する。 遺伝子解析:核酸保存液に保存された検体を用いる。核酸抽出キットを用いてDNAとRNAを抽出し品質確認後、キャプチャーシークエンス法による遺伝子変異解析を行う。遺伝子解析には、甲状腺癌の診断に有用とされるドライバー遺伝子のうち特に検出率の高い20種の遺伝子に加えて、発がんへの関与が知られているDNA損傷応答関連遺伝子を含むオーダーメイドのがん遺伝子パネルを用いる。 これまでに甲状腺濾胞性腫瘍が疑われ手術が施行された65症例の穿刺吸引細胞診検体を収集し、53BP1とKi-67による蛍光二重免疫細胞化学を実施し解析を進めている。同時に核酸抽出も進めており、遺伝子解析可能な核酸が抽出できることを確認している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
検体収集、53BP1発現型解析、核酸抽出が順調に進んでいる。
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Strategy for Future Research Activity |
これまでに集積した細胞診検体は甲状腺良性腫瘍が多かったため、今後は特に濾胞癌の集積を進めて5解析を進める。さらに甲状腺癌あるいはDNA損傷応答関連遺伝子を含む独自の遺伝子パネル解析に着手し、53BP1発現型と遺伝子異常との関連性について解析する。
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Report
(1 results)
Research Products
(8 results)
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[Presentation] 低分化成分を有する結節内結節型甲状腺良性結節の分子病理学的特徴解析2022
Author(s)
上田真由, 松田勝也, 黒濵大和, Mussazhanova Zhanna, Yerkezhan Sailaubekova, 近藤久義, 松岡優毅, 大坪智恵子, 佐藤信也, 山下弘幸, 川上純, 中島正洋
Organizer
第 65 回日本甲状腺学会学術集会
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[Presentation] Molecular Pathological Characteristics of Benign Thyroid Nodules with Poorly Differentiated Component2022
Author(s)
Mayu Ueda, Katsuya Matsuda, Hirokazu Kurohama, Mussazhanova Zhanna, Sailaubekova Yerkezhan, Hisayoshi Kondo, Tomoki Shimizu, Nami Takada, Yuki Matsuoka, Chieko Otsubo, Shinya Sato, Hiroyuki Yamashita, Atsushi Kawakami, Masahiro Nakashima
Organizer
34th European Congress of Pathology
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Int'l Joint Research
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[Presentation] 低分化成分を有する非浸潤性甲状腺結節の分子病理学的特徴解析2022
Author(s)
上田真由, 松田勝也, 黒濱大和, Zhanna Mussazhanova, Yerkezhan Sailaubekova, 近藤久義, 松岡優毅, 大坪智恵子, 佐藤伸也, 山下弘幸, 川上純, 中島正洋
Organizer
第9回日本甲状腺病理学会学術集会
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[Presentation] 充実性成分を呈する結節内結節型甲状腺結節の分子病理学的特徴解析2022
Author(s)
松田勝也, 上田真由, Mussazhanova Zhanna, Sailaubekova, Sailaubekova Yerkezhan, 黒濱大和, 松岡優毅, 大坪智恵子, 佐藤伸也, 山下弘幸, 中島正洋
Organizer
第111回日本病理学会総会
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