Project/Area Number |
22K07101
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 49060:Virology-related
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Research Institution | Shimane University |
Principal Investigator |
飯笹 久 島根大学, 学術研究院医学・看護学系, 准教授 (80306662)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
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Keywords | Epstein-Barr virus / APOBEC / ミトコンドリア / Epstein-Barr ウイルス / 核酸修飾 / EBV関連胃癌 / APOBEC3 |
Outline of Research at the Start |
EBVは、リンパ系腫瘍ばかりでなく上咽頭がんやEBV関連胃が んなどの上皮系の腫瘍も引き起こす。バーキットリンパ腫の腫瘍化はイムノグロブリンエンハン サーの下流にmyc遺伝子が転座し活性化することで促進される。一方、上皮系腫瘍の発がん 機構の統一的な理解は、あまり進んでいない。本研究では不死化初代胃上皮細胞を用いて、APOBEC3発現量をリ アルタイムにモニタリングできる細胞株を樹立し、EBVの感染による腫瘍形質の変化を分子 的に追跡する。本研究により、EBV関連上皮系腫瘍の発がんリスクの予測が可能になり、 EBV関連上皮系腫瘍の予防治療薬の開発につがる。
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Outline of Annual Research Achievements |
Epstein-Barrウイルス(EBV)は、成人の大部分が感染している普遍的なウイルスであるが、Bリンパ腫や、EBV関連胃がん(胃がんの約10%)、上咽頭がん等の発生に関わっている。 APOBEC3(A3)ファミリーは、ヒトでは7つの遺伝子が存在し、DNAのシチジンをウリジンへ変換するDNA編集酵素である。A3ファミリーの発現は、主にI型インターフェロン(IFN)により誘導され、増殖が盛んなウイルスゲノムに変異を導入して複製を阻害する。また、宿主ゲノムやミトコンドリアゲノムへ変異を導入する可能性も、指摘されている。EBV関連胃がんは、A3ファミリーを高発現している。しかし、核に局在し宿主ゲノムに変異を挿入するA3Bの活性は、EBVのウイルスタンパク質BORF2により抑制される。一方、細胞質に局在するA3の腫瘍化における役割は明らかにされていない。即ち、A3がEBV関連上皮系腫瘍の発生を抑制するのか促進するのかは、いまだ見解が分かれている。応募者は、EBVの感染によって、胃上皮細胞でDNA編集酵素A3ファミリーの発現が誘導され、それに伴いミトコンドリアゲノムの変異が導かれることを発見した。
A3ファミリーのうち、A3A, A3Cの過剰発現がミトコンドリアゲノムの変異を誘導したが、その活性はA3Cのほうが強かった。このため、A3Cの発現量を正確にモニタリングし、高発現細胞株を分離する実験系の確立をおこなうと共に、ウイルス感染後の経時的なミトコンドリアゲノムの変異と、A3Cタンパク質発現量を測定した。その結果、両者はウイルス感染後24時間まで経時的に増加していた。次にA3C-eGFP融合タンパク質を用いて細胞内局在を解析すると、A3Cは主にミトコンドリアに局在していた。現在、相同組換えベクター作成と共に、A3C欠損株を作成し、ウイルス感染後ミトコンドリア変異の変化を調べている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
相同組換えベクター作成と同時に、抗A3C抗体を用いてタンパク質発現量について解析を進めている。また、これに伴いウイルス感染時のA3Cの役割について様々な解析を行なっており、近日中に論文投稿を予定している。また、HiBiTタグを挿入したタンパク質を発現させ、これを定量する実験系も樹立しており、より定量性のあるA3Cモニタリング系が樹立できると考えている。
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Strategy for Future Research Activity |
細胞株樹立と同時に、A3C欠損株を樹立する。樹立した細胞株でウイルス感染時のミトコンドリアゲノムへの影響と、ウイルス潜伏感染、溶解感染などへの影響を調べる。データがまとまった時点で、学会発表ならびに論文投稿を行う。
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