Project/Area Number |
22K07137
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
|
Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 49070:Immunology-related
|
Research Institution | Yamaguchi University |
Principal Investigator |
佐古田 幸美 山口大学, 大学院医学系研究科, 准教授 (30629754)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
玉田 耕治 山口大学, 大学院医学系研究科, 教授 (00615841)
|
Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
|
Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
|
Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
|
Keywords | CAR-NK細胞療法 / 固形がん |
Outline of Research at the Start |
本研究計画では、他人の細胞を用いることで製造や供給の課題を克服でき、かつ投与後の副作用も少ないNK細胞を用いた「他家CAR-NK細胞療法」に着目し、固形がんのマウスモデルを用いて次世代型CAR-NK細胞「7x19 CAR-NK細胞」を作製し、投与したCAR-NK細胞自体の殺傷効果のみならず、体内の免疫細胞を動員することで従来のCAR-NK細胞より強力な抗腫瘍効果を誘導できること、および他人由来のCAR-NK細胞が重篤な副作用なく安全に投与できることを実証する。
|
Outline of Annual Research Achievements |
固形がんに対して安全かつ強力な治療効果を誘導できる「次世代型他家CAR-NK細胞療法」の開発を目指し、2022年度はまずヒトPBMCを用いてIL-7サイトカインとCCL-19ケモカインの両方を同時に産生できる能力を搭載した「7x19 CAR-NK細胞」及びこれらのサイトカインやケモカインを産生しない「従来型CAR-NK細胞」を作製した。いずれも30%程度又はそれ以上の安定したCAR遺伝子の導入効率を認め、上清中のIL-7やCCL-19産生も確認できたことから7x19 CARコンストラクトはT細胞だけでなくNK細胞についても問題なく遺伝子導入できることが確認できた。 2023年はin vivoにおけるがん縮小効果を検討するため、まず免疫不全マウスを用いて標的がん抗原を発現するヒト由来のがん細胞を接種したところ免疫不全マウスに問題なく生着することを確認でき、免疫不全マウスを用いた固形がんのマウスモデルを確立した。次に「7x19 CAR-NK細胞」および「従来型CAR-NK細胞」を作製し、標的がん抗原を発現する腫瘍細胞とin vitroで腫瘍細胞の殺傷効果を誘導できることを確認のうえ、担癌マウスにCAR-NK細胞を投与しin vivoでの治療効果を検討したところ、弱いながら「7x19 CAR-NK細胞」および「従来型CAR-NK細胞」においてCARを遺伝子導入していないNK細胞と比較しmildな腫瘍抑制効果を認めた。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
予定通り免疫不全マウスモデルを用いたvivoの評価まで進めることができた。
|
Strategy for Future Research Activity |
2024年は、固形がんのマウスモデルにおける「7x19 CAR-NK細胞」を用いた治療法の開発として、免疫不全マウスに内因性T細胞としてヒトPBMCを併用投与することでマウス体内の免疫細胞の動員によるがん縮小効果の増強を検討するとともに、異なる作用機序を有する治療法を併用することでの治療効果の増強を目指す。
|