Role of glycoprotein NMB in cancer stemness induction
Project/Area Number |
22K07184
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
|
Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 50010:Tumor biology-related
|
Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
沖田 結花里 筑波大学, 医学医療系, 助教 (30743710)
|
Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
|
Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
|
Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
|
Keywords | がん幹細胞 / 腫瘍形成 / GPNMB / スフェア形成 / 細胞運動 |
Outline of Research at the Start |
本研究では、Glycoprotein NMB (GPNMB)の細胞表面への局在が、がん幹細胞性の誘導に重要であるという知見をもとに、GPNMBの細胞表面への輸送機序の解明、細胞表面に局在するGPNMBと他の受容体タンパク質との相互作用についての検討を行う。またGPNMBによるがん幹細胞様特性誘導に関与するシグナル伝達経路の探索も行う予定である。これらの計画遂行により、GPNMBによるがん幹細胞様特性誘導について理解し、がん幹細胞を標的とした新たな治療法の確立を目指す。
|
Outline of Annual Research Achievements |
がん幹細胞は、腫瘍中に数%しか存在せず増殖速度も遅いが、抗がん剤や放射線などの治療に対して抵抗性が高く、転移や再発の原因になると考えられている。またがん患者死原因の約90%は転移や再発であり、がんの根治を目指すにはがん幹細胞の性質を理解し、それを標的とした治療戦略が必要である。これまでに、glycoprotein NMB (GPNMB)が乳がんの腫瘍形成、転移形成さらにはがん幹細胞様特性の誘導に重要であることを明らかにしており、がん幹細胞様特性の誘導は、GPNMBが細胞表面へ局在することが重要であることを見出している。そこで本研究課題では、GPNMBの細胞表面への輸送機序を解明すること、また細胞表面に局在するGPNMBと他の受容体タンパク質との相互作用について検討することで、GPNMBによるがん幹細胞様特性誘導について理解し、がん幹細胞を標的とした新たな治療法の確立を目指すものである。 令和5年度は、これまでに同定したGPNMBと結合するタンパク質の機能解析を行い、その遺伝子をノックダウンすることによる乳がん細胞株の細胞増殖能、運動能、腫瘍形成能への影響について検討した。またGPNMB存在下でそれらが関与するシグナル伝達経路に影響を及ぼすという結果が得られ、これらのシグナル伝達経路の活性化とがん幹細胞性獲得について検討することができた。乳がん細胞株より、GPNMB、GPNMB結合タンパク質恒常発現抑制細胞株を樹立できたので、今後はマウスを用いて腫瘍形成に与える影響についても検討する予定である。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
これまでに同定したGPNMBと結合するタンパク質の機能解析を行った。またGPNMB結合タンパク質が関与するシグナル伝達経路の活性化への影響についても検討することができた。これら今年度得られた知見は、がん幹細胞を標的とした新たな治療法の確立を目指す上で重要な知見になると思われ、これらをもとにさらなる解析を進めることができるので、計画はおおむね順調に進んでいると判断した。
|
Strategy for Future Research Activity |
1.これまでに同定したGPNMBと結合するタンパク質がシグナル伝達経路の活性化に影響するという結果が得られた。今後はこれらのシグナル伝達経路の活性化とGPNMBによるがん幹細胞性獲得について検討を続ける。 2.乳がん細胞から樹立した結合タンパク質のノックダウン細胞をマウスに移植し、腫瘍形成などに重要であるのか検討する。
|
Report
(2 results)
Research Products
(5 results)