Project/Area Number |
22K07216
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 50010:Tumor biology-related
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Research Institution | Showa University |
Principal Investigator |
鶴谷 純司 昭和大学, 大学共同利用機関等の部局等, 教授 (30319686)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2024: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
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Keywords | 葉酸受容体 / 難治性腫瘍 / 上皮間葉転換 / 乳癌 / 肺癌 / 薬剤耐性 / 腫瘍進展 / 上皮間葉移行 |
Outline of Research at the Start |
転移性腫瘍は難治性疾患であり、予後不良である。難治性腫瘍におけるFR発現の機序解明と、これを標的とした治療薬の開発が転移性腫瘍の予後改善に有効ではないかと考えた。そこで本研究では、1)培養単層細胞、担がんマウスモデル、オルガノイド3次元腫瘍モデルを用いて転移性腫瘍モデルを作成し、FRの発現を解析する。2)FRの発現を促進する環境因子・機序を解明する。3)臨床検体を用いて、原発巣と転移巣におけるFR発現の違いを確認する。これらを通じて、難治性の転移性腫瘍が発症する過程を阻害する治療薬の開発を目指す。
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Outline of Annual Research Achievements |
抗体薬物複合体で治療を行った乳癌再発患者における難治化(耐性)を予測するバイオマーカーに関する研究報告を行った。CDK阻害薬に耐性を誘導する遺伝子群を有する難治化腫瘍における新規抗体薬物複合体の有効性を検証し報告した。 術後に再発した乳癌患者に注目し、初発診断時の手術組織と再発巣(遠隔転移巣)の生検組織または切除組織のペア検体と臨床情報を80症例から収集した。これらの組織における葉酸受容体の蛋白レベルの発現を葉酸受容体に対する特異的な抗体を用いて免疫染色を行い、測定した。早期乳癌組織と再発巣での葉酸受容体の発現をH scoreをもとに比較した。測定が完了した51例中16例に再発巣での葉酸受容体発現の増加を認めた。また、臨床病理学的な因子と葉酸受容体発現増加との間に関連は認められていない。さらに、これらのペア検体10例をnCounterのCancer Progression Panelを用いて、各種遺伝子の発現レベルを網羅的に調査している。再発相での特定のパスウェイの活性化と葉酸受容体の発現増加との関連を今後調べる予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
臨床検体と臨床情報を5施設より集めるために、人に関する生命医学研究倫理指針に準じて検体のや臨床情報の受け渡しを行った。実施計画書は昭和大学の倫理委員会で承認され、参加施設で管理者許可の取得を行ったが、このプロセスに予想以上の時間がかかったため、検体と臨床情報の収集が遅れた。
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Strategy for Future Research Activity |
今後もnCounterで測定する検体を追加し、腫瘍進展、難治化にかかわるパスウェイの各種遺伝子のmRNAの発現を測定し、葉酸受容体発現との関連を調査する。さらに、葉酸受容体の活性化を誘導すると考えられるパスウェイのコンポーネントを同定し、これらを阻害することでがんの難治化が解除されるかを調べる。これまでにがんの難治化に関連するといわれている上皮間葉転換と葉酸受容体発現の関連を調べる。さらに、脳転移における葉酸受容体の発現の役割についても、脳転移巣を収集して調査を行う。
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