Project/Area Number |
22K07225
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
|
Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 50020:Tumor diagnostics and therapeutics-related
|
Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
植松 美影 (濱田美影) 東京大学, 医科学研究所, 特任研究員 (90769449)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田原 秀晃 東京大学, 医科学研究所, 特任教授 (70322071)
内田 宏昭 東京大学, 医科学研究所, 特任准教授 (20401250)
|
Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2023-03-31
|
Project Status |
Discontinued (Fiscal Year 2022)
|
Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2024: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2022: ¥2,210,000 (Direct Cost: ¥1,700,000、Indirect Cost: ¥510,000)
|
Keywords | がん免疫療法 / 免疫チェックポイント / PD-L1 / マクロファージ / MFG-E8 |
Outline of Research at the Start |
がん細胞は『Don’t eat me signal』のような様々な免疫認識シグナルを発することで、免疫逃避をしており、このシグナルががん免疫療法のターゲットとなる。本研究では、マクロファージの貪食に関わる免疫認識シグナルに着目し、「がん細胞は、どのように免疫認識シグナルの発現を制御し、使い分けているのか?」を学術的問いとし、各段階の免疫逃避に関わる免疫認識シグナルの発現を統制する制御機構について解析することとした。免疫認識シグナルを統制する機構の解明は、新規治療法の開発に発展することができ、効果的ながん治療を目指すうえで大変重要であると考える。
|
Outline of Annual Research Achievements |
がん細胞は『Don’t eat me signal』のような様々な免疫認識シグナルを発することで、免疫逃避をしており、このシグナルががん免疫療法のターゲットとなる。研究代表者が実施したこれまでの研究で、ヒト食道がん由来培養細胞およびヒト乳がん由来培養細胞に抗がん剤を添加することで、免疫逃避シグナルであるPD-L1, PD-L2, MFG-E8のmRNAおよびタンパク質の発現が亢進すること、PD-L1, MFG-E8のプロモーター上の発現亢進に関わる領域が転写因子Xの応答配列であること、転写因子XがPD-L1やMFG-E8の特定したプロモーター領域に結合していること、転写因子XのsiRNAを導入した食道がん細胞ではPD-L1 mRNAの発現亢進が抑制され, MFG-E8 mRNAの発現が増強されることを示す結果を得ている。 今年度は、ヒト食道がん細胞にCRISPR Cas9を導入することで転写因子Xノックアウト細胞を作製した。さらに、この転写因子Xノックアウト細胞に抗がん剤を添加してFlow cytometry解析をおこなったところ、抗がん剤刺激によるPD-L1の発現亢進がおこらなくなることを確かめた。これらの結果をもって、食道がんでは抗がん剤の刺激によって転写因子XがPD-L1のプロモーターに結合し、直接的にPD-L1の発現を亢進していることが示され、これらの成果を国際雑誌へ投稿するために準備している。
|