Development of a Novel Photodynamic Immunotherapy for Solid Cancer
Project/Area Number |
22K07310
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 50020:Tumor diagnostics and therapeutics-related
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Research Institution | Nippon Medical School |
Principal Investigator |
園川 卓海 日本医科大学, 医学部, 助教 (80862242)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
臼田 実男 日本医科大学, 大学院医学研究科, 大学院教授 (60338803)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥3,250,000 (Direct Cost: ¥2,500,000、Indirect Cost: ¥750,000)
Fiscal Year 2024: ¥520,000 (Direct Cost: ¥400,000、Indirect Cost: ¥120,000)
Fiscal Year 2023: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,950,000 (Direct Cost: ¥1,500,000、Indirect Cost: ¥450,000)
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Keywords | 光線力学的治療 / 免疫チェックポイント阻害薬 / 肺癌 |
Outline of Research at the Start |
超高齢化社会の到来を見据えて、肺癌治療においては、低侵襲で心肺機能を温存しQOLを損なわない治療法の発展が社会のニーズである。中心型肺癌に対する標準的治療である光線力学的治療(Photodynamic therapy: PDT)、低侵襲・低コストでQOLの温存が可能な優れた気管支鏡治療であり、全身の免疫を賦活する作用を有する。そこで、本研究では、PDTと近年めざましい進歩を遂げている免疫チェックポイント阻害薬(Immune checkpoint inhibitors: ICIs)による免疫逃避の解除作用を利用し、それらの併用療法、すなわち光線力学免疫療法の開発を目的としている。
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Outline of Annual Research Achievements |
光線力学的治療(Photodynamic therapy: PDT)は、腫瘍親和性光感受性物質と低出力レーザーにより抗腫瘍効果を有する治療法である。PDTは単独では局所療法と考えられてきたが、全身の免疫を賦活する作用も有することが報告されており、本研究ではPDTと近年発展が目覚ましい免疫チェックポイント阻害薬(Immune checkpoint inhibitors: ICIs)による免疫逃避の解除作用を利用し、それらの併用療法の可能性について検討する。 本研究では、マウス大腸腺癌細胞Colon 26を使用した。マウスモデルを用いたin vivoでの実験では、Colon 26を片方の大腿皮下に移植したBALB/cマウスを作成し、非介入群、PDT単独群、ICIs単独群、PDT+ICIs併用群に群分けし、それぞれ治療を施行した。治療後、大腿部の腫瘍径を経時的に測定し、腫瘍体積を算出した。その結果、PDT+ICIs併用群の腫瘍体積は、非介入群、単独群と比較して増殖の増殖が抑制された。また、病理学的評価において、PDT治療後、PDT+ICIs併用による治療後の腫瘍では、非介入群と比較してCD4、CD8、マクロファージ浸潤が増加した。そのため、PDTは癌微小環境における免疫細胞の浸潤を増加させ、ICIsとの併用療法で治療効果を向上できる可能性がある。 この治療法の抗腫瘍効果が相乗効果をきたすメカニズムして、腫瘍近傍のリンパ節が著しく腫大し、リンパ節において免疫にかかわる細胞環境が大きく変化し抗腫瘍効果に寄与している可能性がある。PDTと抗PD-1抗体で担癌マウスを治療した際に、鼠径部リンパ節は、単独治療に比べ、重量は有意に増加した。すなわち、PDTと抗PD-1抗体によって生ずる免疫反応は、腫瘍から最も近いリンパ節で何らかの重要な役割を担うべく修飾されることが示唆された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
PDTと抗PD-1抗体で担癌マウスを治療した際に、鼠径部リンパ節は、単独治療に比べ、重量は有意に増加することが明らかになった。そのため、PDTと抗PD-1抗体によって生ずる免疫反応は、腫瘍から最も近いリンパ節で何らかの重要な役割を担うべく修飾されることが示唆されたが、リンパ節の解析についてはまだ実施できていない。
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Strategy for Future Research Activity |
PDTと抗PD-1抗体の治療による所属リンパ節の反応を今後解析する予定である。
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Report
(2 results)
Research Products
(3 results)