レジスチンを標的としたプロモーターSNP・白血球特異的遺伝子発現相乗効果の解明
Project/Area Number |
22K07399
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
|
Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 52010:General internal medicine-related
|
Research Institution | Ehime University |
Principal Investigator |
川村 良一 愛媛大学, 医学系研究科, 講師 (90533092)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高田 康徳 愛媛大学, 医学系研究科, 准教授 (20432792)
大澤 春彦 愛媛大学, 医学系研究科, 教授 (90294800)
|
Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
|
Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
|
Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
|
Keywords | 2型糖尿病 / インスリン抵抗性 / レジスチン / 一塩基多型 / ハプロタイプ / 白血球 / 一般住民 |
Outline of Research at the Start |
インスリン抵抗性関連遺伝子レジスチンを標的とし、プロモーターSNPと環境因子の相互作用に、発現部位(白血球)における産生の増減という因子を加え、遺伝子発現相乗効果を解明する。 ①一般住民2500人において、血中レジスチンを規定するモデルを作成する。 ②耐糖能正常の1700人を10年間前向きに追跡し、インスリン抵抗性悪化から疾患発症に及ぼす影響を解明する。 ③培養単球細胞in vitro、DNAメチル化解析、RNA-seq、メタボローム解析を統合し、メカニズムを解明する。 こうして、2型糖尿病・インスリン抵抗性関連疾患の高精度予防戦略を確立し、治療の新たな分子標的を同定する。
|
Outline of Annual Research Achievements |
レジスチンはインスリン抵抗性を惹起するサイトカインである。マウスにおいては脂肪細胞から分泌されるアディポサイトカインであるが、ヒトにおいては主として単球・マクロファージに発現しており、インスリン抵抗性のみならず炎症や動脈硬化とも関連する。血中レジスチンは、レジスチン遺伝子プロモーター領域に存在するSNP-420とSNP-358によって強く規定されている。本年度は地域一般住民約2000人を対象とした横断研究において、レジスチンSNPと環境因子、発現部位としての白血球数や炎症との関係を解析した。血中レジスチンはSNP-420 GとSNP-358 Aの組合せ(G-Aハプロタイプ)をもたない場合と比べ、2つ有する場合に最も高く、1つ有する場合がそれに準じて高かった。血中レジスチン高値はインスリン抵抗性や炎症と関連した。BMIや腹囲、体組成から腹部肥満の有無を判定し、炎症の有無別に、レジスチンSNPや血中濃度との関係を解析した。レジスチンSNPや血中濃度と関連しうる環境因子として、栄養や身体活動、喫煙などの影響を解析している。メカニズムの解析として、RNA-seqによる標的遺伝子発現解析、エピジェネティクス解析、白血球のフローサイトメトリーによる分類、シングルセル解析などを予定しており、現在一般住民の健診を行い、サンプル採取を進めている。一般住民コホートの前向き研究も進めており、今後、インスリン抵抗性悪化や、疾患発症との因果関係が解析可能となる。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本年度は主に一般住民健診を行い、サンプル採取を行った。一般住民約2000名におけるコホートにおいて、横断研究を行った。
|
Strategy for Future Research Activity |
サンプル数を増やし、メカニズムの解析を進める。一般住民のコホートを前向きに追跡し、疾患発症との関連を解析する。
|
Report
(1 results)
Research Products
(1 results)