Project/Area Number |
22K07464
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 52010:General internal medicine-related
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Research Institution | Tohoku University (2023) Yamagata University (2022) |
Principal Investigator |
伊関 千書 東北大学, 大学病院, 講師 (80436211)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐藤 秀則 山形大学, 医学部, 助教 (60326030)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2024: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,820,000 (Direct Cost: ¥1,400,000、Indirect Cost: ¥420,000)
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Keywords | コホート / 認知症 / 特発性正常圧水頭症 / 超高齢者 / 90歳代 / 頭部MRI / 脳脊髄液循環 / リスク遺伝子 / フレイル / 歩行解析 |
Outline of Research at the Start |
我々は2000 年より山形県高齢住民コホート研究を継続し、特発性正常圧水頭症(iNPH)患者が地域に潜在し、高齢になると「非典型的な脳画像の iNPH」を示すため診断が遅れることが明らかになっている。本研究では、地域に潜在している超高齢の iNPH の疫学および超高齢住民の iNPH の臨床像を明らかにするため、同じコホートを 20 年超えて追跡調査する。また、我々は iNPH のリスク遺伝子(SFMBT1)を世界で初めて発見したが、その臨床的特徴は不明であるのでこれを明らかにし、 iNPH の他のリスク遺伝子および、その他のリスク因子と組み合わせ、iNPH スクリーニングの構築を行う。
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Outline of Annual Research Achievements |
高畠町での住民健診・コホートスタディは2022年度を中心に施行し、ほぼ終了することができていた。そのため、2023年度では、住民調査が終わっていなかった対象者への調査、対象者が疾患などで入院などした場合や死亡していた場合などに、死亡原因、病因、薬剤情報やカルテ情報の追加調査、家族への聞き取り調査を行った。2022年度に体調などの事情によりコホート研究健診に参加を延期されていた住民の調査を合わせて約50名行った。高畠町病院での頭部MRI撮影,臨床症状、歩行機能、認知機能、Clinical dementia rating(CDR)を評価することができた。 コホート調査のデータベースの入力や整理、また欠損情報の把握、統計学的検討の準備を行った。また、過去のこのコホートの臨床情報との照合、また縦断的な変化を知ることができた。途中解析の結果、本研究の主な対象疾患である特発性正常圧水頭症(iNPH)を疑う住民は、90歳代住民のうち24%(約4人に一人)であることが判明し、これまでにない超高齢者、90歳代のiNPhの疫学調査結果を得ることができた。また、縦断的にみると画像所見では、iNPHに近い変化を呈する傾向のある住民では、経過中の死亡率がiNPHとは関係なく高いことがわかった(iNPHに近い変化を呈していない住民をコントロールとしたときに)。 データベース情報と、頭部MRIの定量的評価(皮質萎縮、脳室拡大、白質病変の度合いなど)を追跡し、画像系の学会発表に対して準備を開始した。また放射線科医らと相談、共同研究を検討しはじめ、コホートのデータベースをつかってどのような解析を行うか決定し、論文作成を開始した。 また、研究分担者の佐藤秀則による特発性正常圧水頭症患者のリスク遺伝子の評価を引き続き行い、その中から、リスク遺伝子候補を見出すことができ、発表論文を準備することができた。 国内の学会において、これらの成果を発表し、また他の分野の研究者と意見交換を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2023年度内に、住民調査はほぼ終えることができ、その途中解析および、リスク遺伝子のピックアップができた。関連する学会発表が4回、論文3本が出版できた。
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Strategy for Future Research Activity |
2024年度では、コホート情報の追加解析、論文作成、学会発表を予定する。内容としては2023年度に準備した画像解析、リスク遺伝子の解析結果が主なものと予定する。また、今後の研究の発展についての予備調査を行うことができる。
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